8月の隣の家でのお話会がありました。
以前からみえていたけれど、何となく影が薄いというか、子どもに手がかかってしまって、退席してしまうような方がみえたんです。
その日も、二人の子どもを連れてみえてました。子どもは子ども同士で遊べる部屋が用意してあって、お菓子やおもちゃがたくさん置いてあります。一人大人がみていてくれているのですが、その方の二人の子どもは、その方から離れようとしません。
仕方なく、その方はいつものように子どもを二人そばに置きながら、お話を聴くことになりました。でも、子どもがじっとしていられる訳がないんです。暫くすると、一人がぐずぐず言い出して、もう一人も泣きわめくようになりました。
「すいません、いつもこうで、手がかかってしょうがなくて・・・」
お話を聴いてられる方は、皆さん、優しい目で、その方たちを見ていました。子どもだものねえなんて。
「あなたは、もう少し頑張ったらいいだけなんだけどね。」
先生も優しげに笑みを浮かべながら言われます。
「あなた、ここ、何時から始まってるか知ってる?」
「はい。」
「そう、10時からよね。でも、あなた、いつも遅れてみえてるけど、どうして遅れるの?5分前にはいないといけないわ。」
「いつも子どもに手がかかってしまって・・・。」
その方は、泣き出してしまいました。
「私たち夫婦は、仲が良かったんですけど、子どもに手がかかって、主人のことはなかなかできなくて・・・。」
小さな子どもの見える方は、意外と時間にルーズな方が多くて、小さな子がいるから許してもらえるだろうみたいな自分勝手な甘えがでるんです。
皆が10時に集まっている時に、皆に合わせて10時に集まれない。
そう、人に合わすことができなくなってるんです。人に合わせることの出来ない人がご主人に合わせることなど、できる訳がありません。
ご主人に合わせられない方の子どもが、子ども同士のところで、合わせていける訳がないんです。
だから、親から離れられない。
人と合わせていける心にしていかないといけないんです。どんな人にも合わせられる人になれば、どこへいっても困りません。
10時にいつも遅れるなら、自分は、9時半に行こうと考えれば、遅れずにすみます。どんなに小さな赤ちゃんを連れてても、遠くから来ている人でも、遅れない人は遅れないんです。
そう、すべては、合わせようという心のないところから、起きていることなんです。