政府は14日、北京五輪競泳で2大会連続2種目制覇を達成した北島康介選手への国民栄誉賞授与の検討に入った。

 過去に同賞を授与した際の選考経緯を調べたうえで、今回の日本人選手団全体の活躍ぶりや北島選手本人の意向も考慮して最終判断する。

 国民栄誉賞は1977年、福田首相の父である福田赳夫首相(当時)が、プロ野球巨人軍・王貞治選手のホームラン世界記録達成を機に創設した。2000年のシドニー五輪で金メダルを獲得した女子マラソン・高橋尚子選手まで15人が受賞している。

 内閣府によると、同賞の授与は、〈1〉国民の幅広い敬愛〈2〉国民に親しみのある分野〈3〉前人未到の業績〈4〉国民的盛り上がり――を基準に、有識者の意見も踏まえて決めている。