福田康夫首相は1日、政権発足後初の内閣改造と自民党役員人事を断行する。党役員人事では幹事長に麻生太郎前幹事長、政調会長に保利耕輔元文相、総 務会長に笹川尭衆院議院運営委員長が就任。古賀誠選挙対策委員長、大島理森国会対策委員長は留任した。閣僚は町村信孝官房長官が留任。与謝野馨前官房長官 が経済財政担当相に就任する。

 首相は1日の臨時閣議で閣僚の辞表を取りまとめた。自民党総務会で新4役を指名。夕方に与党幹部を交えた組閣本部を設置し、閣僚名簿を発表後、記者会見にのぞむ。改造内閣は2日午前の皇居での認証式を経て正式発足する。同日昼に初閣議を開く予定だ。

 焦点の自民党役員人事を巡り、首相は1日午前、首相公邸で麻生氏と会談。麻生氏は幹事長就任を受諾した。幹事長を外れた伊吹文明氏は財務相など重要ポストで処遇。舛添要一厚生労働相、増田寛也総務相は留任との見方が強い。