こんにちは。イナムラキャビンのippeiです。
今回は講座中さまざまな形で生徒さんにお伝えをしている「アヒンサー」について記事にしました。
アヒンサーとは、非暴力、不傷害、不殺生などと訳されます。
生きとし生けるものを殺したり傷つけない、という教えですが、これは単なる消極的な禁止ではなく、もっと壮大で積極的な「愛の心」を意味した教えです。
アヒンサーとは全ての創造物を包み込む愛を指します。
「殺さない・傷つけない」という観点から「アヒンサー=菜食主義」と考えるケースもありますが、暴力とか非暴力というのは心の状態の事であって、食事の事だけの問題ではありません。ベジタリアンになる事がアヒンサーの教えを忠実に守っているかというと、必ずしもそうとは言えません。
先ほども述べたようにアヒンサーは生きとし生けるもの、全ての創造物を包み込む愛なのです。
「全て」の中には
家族がいます。
友達がいます。
職場の同僚や上司、部下がいます。
たまたま電車の隣に座った人や、たまたますれ違うだけの人もいます。
そして人だけではなく動物や植物がいます。
そしてあらゆるモノがあります。
そして時間や考えなど、手に取れないし目にも見えないような潜在的な存在も含みます。
...
そしてそして、忘れてはならないのが、自分です。
先に挙げたような全ての創造物は、感覚器官や心、意識などの「自分というフィルター」を通して初めて存在されます。
外界の物事を認識し、存在させるのが自分です。
この自分自身に対しアヒンサーに徹する事が全ての創造物に対する愛を深める事に繋がるのです。
自分に対してだけアヒンサーに徹するのはただのエゴですが、
その自分に対してアヒンサーに徹する事が出来ない人は、他人に対してもアヒンサーに徹する事は出来ないと僕は考えます。
・本当はもう充分頑張っているのに、なんだか隣の芝生が青く見えて、自分ももっと頑張らなきゃと思ってしまっている。
→頑張り過ぎは自分への暴力。
・なぜか9個の成功よりも、たった1個の失敗の事ばかりが記憶に残って、引きずってしまう。
→失敗の数を数えるのは自分への暴力。
まずはこういったところからアヒンサーに変えていくのはどうでしょうか。
自分はもう充分頑張っているという事を知って、失敗よりも成功の方が確実に多いのだと気がつく事。
悲しみの数を数えるのは終わりにして、楽しい事の数を数える人生に変えていく事。
こういった「自分へのアヒンサー」を確立していくと心にも余裕が生まれ、そしてそれが他人へのアヒンサーとして確立されていくのです。
これが僕が考えるアヒンサーです。
あのマハトマ・ガンディーは、アヒンサーについて「私は今も努力をしている。私はそれほど完全ではない。」と言っていたそうです。
あのガンディーさんが「完全ではない」というほどとても難しい教えという事ですね。
だからこそまずは自分や家族などの近い人に対する想いや接し方から心がけていくと良いですよね。
そしてこういった取り組みを本当の意味での「ヨーガの実践」と言うのだと思います。
僕は日々こういったヨーガの実践をしています。そしてどういった形で生徒さんにもお伝え出来るかといつも考えています。
すごいポーズを教えるよりも、アヒンサーな生徒さんを増やすことが自分のやりたい事ですし、そしてやらなくてはならない事だと考えています。
お読み頂きありがとうございました。
イナムラキャビン・ヨガスクール
リードトレーナー ippei
BTC(Basic Training Course)
ヨガを基礎からしっかり学ぶコース
2017年7月15日(土)~12月9日(土)
全11日(9:00-20:00)
対象者:すべての方(ヨガ未経験の方でもOK、インストラクターを目指さない方でもOK)
TTC(Teacher Training Course)
全米ヨガアライアンス認定インストラクターを目指すコース
2017年12月10日(日)~2018年3月11日(日)
全8日(9:00-20:00)+クラスアシスタント1回
対象者:BTC(Basic Training Course)修了者
------------------------------
inamuracabin|
tel・fax:0467-37-6147(9:00~17:
〒248-0024 神奈川県鎌倉市稲村ガ崎5-9-12
アクセス① 江ノ島電鉄「稲村ヶ崎」徒歩10分
アクセス② 江ノ島電鉄「七里ヶ浜」から江ノ電バス七里ヶ浜循環「奥稲村」
------------------------------