○きっかけ
以前作ったオリーブオイルの石鹸を使っていて、肌への刺激が少なく、かつ洗い心地もいいように感じている。一方で、固形石鹸は泡立てるのが面倒。なので、ボトルから泡で出てくるような石鹸を作ることはできないかなあと感じていた。調べてみると方法があるようなので、天ぷら油の廃油を使って、さっそく作ってみることにした。
※この記事では苛性ソーダを使って石鹸作りをする。苛性ソーダは大変危険な物質なので取り扱いには十分注意して行う。
○材料
・天ぷら油の廃油 130グラム
・パーム油 70グラム
※パーム油はオレンジフラワーで購入。加えると泡立ちがよくなる。
・消毒用エタノール(濃度63%のもの) 65グラム
・苛性ソーダ 29グラム
・精製水 35グラム
○道具
・温度計 ・ゴムへら ・スプーン ・ゴム手袋 ・ボウル ・量り ・マスク
○作り方
【準備】
・ゴム手袋、保護メガネ、マスクをつけて作業をする。
・苛性ソーダから刺激臭が発生するので、換気扇を回しておく。
・苛性ソーダの温度をさげるための水をボウルにはっておく。
・油類を70度以下の湯煎にかけておく。
・油類に消毒用エタノールを加える。
・苛性ソーダ水を作る。
苛性ソーダに精製水を加え、とけるまでかきまぜる。
90度近くまで急激に温度があがるので注意する。
・水をはったボウルにいれて、苛性ソーダの温度が70度くらいになるまで冷ます。
・苛性ソーダを油類の中に加え、ゴムベラでいっきにかきまぜる。
この時シュワシュワしてアクのようなものが出てくるが気にせず、よくかきまぜる。
・しばらく混ぜ続けていると泡が落ち着いてジェル状になる。
このジェル状になったものを温度が安定した場所で1日寝かせる。
○希釈の仕方
ジェル状になった泡石鹸のもとを、2~4倍に水で薄めて使用する。
・ジェル状のもと50gに水200グラムを加え、一晩おいておく。(4倍希釈)
水が多めの方が泡立ちがよくなる気がする。
石鹸のもとが水に溶けたら、泡専用のソープボトルにいれて使用する。
精油を数滴加えると香りも楽しめる。
〇ふりかえり
実際に手を洗ってみると泡立ちがよく、汚れもしっかり落とせた。プッシュをすれば泡の状態で出てくるので、固形石鹸よりも手間がかからないのも嬉しい。
お掃除用に、濃い目の2倍に希釈したものも作ってみたが、そちらもしっかりした洗浄力があった。いろいろと使い道が広げられそうだし、廃油もリサイクルにもなってとても便利だ。