○きっかけ

 私は紫陽花が好きで一昨年購入したものを育てている。大切に育てていたが、去年は葉だけで花がつかなかった。花がつかなかったのは剪定の仕方に問題があることが考えられる。今年は花芽がついて喜んでいたが、かなりの大株に育ってしまい、スペースを圧迫している。そこで、コンパクトに紫陽花を育て、かつ毎年花を楽しむにはどうしたらいいか調べたいと思った。

 

○紫陽花の難しさ

 

 紫陽花は落葉低木である。低木に属してはいるものの、地植えで放任しておけば2mほどの背丈に成長してしまう。落葉樹なので、剪定は落葉後の冬に行うのが望ましい。9月頃に花芽分化をするので、冬の剪定で花芽を切り落としてしまわないように注意をする。

 

 紫陽花は生育旺盛で、切った場所から1年で30~50cmのびてしまう。どんどん大きくなってしまうので、剪定が必須。しかしながら、剪定によって花がつかなくなることがザラにある。「剪定をとるか、花をとるか。」が紫陽花の難しいところだと思う。

 

○紫陽花の剪定セオリー

 

 紫陽花の剪定にはセオリーがある。それは「花後に花から2節OR3節下の芽の上で切る」こと。

 

 写真の○をつけた部分はこれから咲く蕾の部分である。

 1節下に黒い印をつけた。この部分の芽からは花芽がつかない。

 2節、3節下の芽にはピンクの印をつけた。この部分の芽から来年の花芽がつきやすいと言われている。よってこの部分での剪定が失敗が少ないと言われている。この紫陽花の場合は2節目よりも3節目の方が、芽が大きくしっかりしている感じなので、そちらを残すようにしたい。

 

 また、今年花芽がつかなかった枝は来年花を持つ可能性があるので、剪定せずに残しておいた方がよい。

 

○もっと切りたい時は?

 

 とはいえ、毎年2節目の上で剪定していたら、どんどん大きくなってしまう。もっと短く切ることもできるが、その際に注意したいことがある。

 

・強剪定をすればするほど、花をつける力は弱くなる。

 剪定されると株は「切られた分を取り戻す」ことにエネルギーを向けるようになり、花をつけるエネルギーが弱くなってしまう。

 

・節目は根に近づくごとに、花をつける可能性は低くなる。

 紫陽花の花芽は根から離れた先の方につきやすい。そのため、たくさん切り戻すほど、花がつく可能性は低くなる。下の芽を生かすために、花が咲いているうちに、先の方の芽を摘んでしまう方法もある。

 

 次の年の花をあきらめるのであれば、思い切った剪定もありかなとは思う。

 

○ふりかえり

 剪定により紫陽花をコンパクトに保つ方法を調べたが、そもそも樹形がコンパクトな品種もあるようだ。そういった品種を選ぶのもありかなと思う。