〇きっかけ

 前回木は落葉樹と常緑樹に分けられることを学んだ。今回は落葉樹の生育リズムに応じた手入れについて学んでいく。

 

〇落葉樹の手入れ ポイントは春と冬!

春 成長期

 新しい枝葉が成長しはじめる。去年の夏に光合成で作られた養分を使って成長する。植えつけをこの時期に行ってもよい。成長期なので、根付く力がある。

 花や実がつくものは花後に即効性の化成肥料を施肥して養分を補う。(お礼肥え)花が終わったら花芽分化が始まる前に、軽く樹形を整える整枝剪定を行う。成長期なので、切られても成長して取り戻そうとするのでタイミングがよい。

 

夏 蓄積期

 高温のため枝葉の成長が止まる。実は栄養が少なくなったので、来年に向けて養分を蓄えている時期。この時期に花芽分化をする。そのため、剪定をしてしまうと株が弱ったり、花芽がこわれたりしてしまうのでNG。

 

秋 落葉期

 葉を落として冬の休眠への準備をする。この時期にチッソを控えめにしたリン酸やカリウムの多い肥料を与えて、根を育てることもある。(秋肥え)

 

冬 休眠期

 落葉を終え、光合成をせずに休眠をしている。剪定をしてもリカバリーしようと養分を浪費しない。よって強剪定や移植はこの時期に行うようにする。来春の芽出しをよくするために油粕等の遅効性の肥料を施肥しておく。(寒肥え)

※花芽分化が済んでいるので、この時期の剪定で花芽を落としてしまうことがある。葉芽と花芽をよく見分けるようにする。

 

〇ふりかえり

 うちで育てている落葉樹はバラとブルーベリー。それぞれ冬に強剪定、根の整理をして新しい土に植え替えていた。なんとなくでやっていたことだが、たまたま落葉樹のリズムに合ったいたようだ。

 お礼肥えはやっていなかったので、植物にとっては栄養不足だったことと思う。バラはグリーンアイスで花の時期が長い。花がひと段落した剪定の度に液肥で施肥するようにしたい。夏の間は少し休ませたいが、春の追肥で力がつけば秋にも咲いてくれるだろう。ブルーベリーは、実を収穫し終わったら化成肥料でお礼肥えを施肥するようにしたい。

4月のブルーベリー。花芽ができている。