〇きっかけ

 植物好きにとってNHKの趣味の園芸は必修科目である。先日、趣味の園芸で「花咲く小さな木」が特集されており、自分の好みド直球の内容だった。今回はしゅみえんの内容もふまえながら、花咲く小さな木の中でも香りも楽しむことのできる種類を特に調べていく。

 

〇香りを楽しむ木

 木というと扱いづらいイメージがあり、私のようなアパート住まいにはスペースの問題もあってなかなか取り入れずらい。しかし、中には鉢植えでコンパクトに楽しむことができ、花や紅葉などの季節を感じさせてくれる。

 花咲く木でも、さらに魅力の高い「香りを楽しむ木」。鉢植え、花が咲く、香りも楽しめる、なんてこちらのニーズ全部のせの木もあるようだ。

 

・ボロニア

 園芸店で見かけたことはあるものの、まさか香りのある木だとは思わなかった。オーストラリア固有の低木だそうで、2~3月頃咲く花も香りを楽しむことができる。オージープランツの御多分に漏れず、蒸れと寒さには弱い模様。

 先日園芸店で見かけたので、葉の香りをかいでみると、爽やかなハーブのような香りがした。レモングラスっぽい感じかな。

 

・サルココッカ

 早春に小さな花が咲き、その香りがバラのように芳しいという。花の後には実も楽しむことができる。しゅみえんの放送で初めて知った木である。丈夫で虫もつきにくい、非常に育てやすい木のようだ。成長もゆっくりでコンパクトな樹形を保ちやすいとのこと。常緑樹なので、冬でも葉が青々として景観を損なわない。

 

・クチナシ

 沈丁花や金木犀とならぶ三大香木の一つである。それほどに有名なのに、近隣で見かけたことがあまりない。園芸店で売られたものの花の香りを嗅いでみるとなんとも甘やかな芳しい匂いがした。花が終わった後、秋には実をつける。この実は黄色の着色料として昔から利用されてきた。常緑樹なので、冬も葉は落ちない。

 

・ライラック

 春に明るい紫の花から甘い香りが漂う。私としては藤の香りに似ているかなと思う。寒さに強いので、北海道では街路樹として植栽されることもあるそう。私の住む関東地方ではあまり見かけることはない。たまに人様のお家の庭に植えてあるのをみかけるくらいだ。この花にちなんで明るい紫色はライラックカラーと呼ばれるが、ピンクや白の花が咲く品種もあるようだ。

 

〇ふりかえり

 クチナシもライラックも今まで気にしたことがなかった。すてきなお花とすてきな香りがするのに、案外マニアックな方なのかもしれない。最近では花の香りのことまで気にするようになり、ますます植物の魅力のとりこになっている。

お気に入りの花屋さんで奇跡的に入荷されたライラック。