○きっかけ

 紙ストローの取り組みを通して、代替資源に関する新たな課題や、脱プラの取り組みがとん挫している部分もあることを知った。よって、他の取り組みについても知りたくなった。

 

○リサイクルのムーブメント

・詰め替えパウチのリサイクル

 シャンプーや洗濯洗剤の詰め替えパウチの商品であれば、空のボトルを再利用することができる。しかし、パウチ包装もプラスチック製品であるため、あまり減プラの効果はないのではないかと思っていた。これについては、自治体によっては詰め替えパウチをリサイクル目的で回収しているところもあるようだ。しかし、当方の自治体では回収はされておらず、燃やすごみとして処分されてしまう。

 

・レジ袋の有料化

 レジ袋が2020年に有料化されたことで、2019年に850万トン排出されていたプラごみが、822万トンにまで減少した。25万トン以上の減プラの効果があったようだ。しかしながら、プラごみの量はまだ少なくなったとは言えない量であり、レジ袋有料化も「減プラへの意識を高めること」が目的だったと言われている。一つの目標を達成した今、他の取り組みにも目を向けていくことが肝要なのかもしれない。

 

・エコキャップ運動

 ペットボトルのキャップはボトルと素材が異なるため、資源ゴミとして回収されない。しかし、キャップだけで集めてリサイクル資源とし、植木鉢や車の部品の製造に再利用することもできる。また、資源としての売却益を発展途上国のポリオワクチンとして寄付する運動も行われている。このようなエコキャップ運動を学校やスーパーでの取り組みでみかけることがある。

 しかし、この取り組みを止める団体も出てきている。それは、キャップの買い取り価格が年々下落し、ワクチンのためにはより多くのキャップを集める必要が出てきたため、収集にかかるコストが増えた。また、集めたキャップをリサイクル団体に持ち込むコストもかかる。(郵送の場合1000円くらい。)であれば、そのコスト分をはじめから寄付した方がいいのではという意見もみられるようになった。

 キャップのリサイクルは採算が合わないようで、なかなか注目されない。その面での改善を期待したい。発展途上国のへのワクチン寄付の取り組みは素晴らしいことだが、ごみとは別の問題として考えたいと思った。

 

○ふりかえり

 減プラやリサイクルは私達にとって重要な課題であるが、’コスト’の面も考えるとより複雑なものになってくる。当方の地域には詰め替えパウチやキャップの回収ボックスがないことを残念に思う。しかし、遠方の回収ボックスまで持ち込むことや、郵送費をかけて送るコストのことを考えると、時間やお金を他のことに有効活用した方がいいと思える。私なりのプラスチック問題への向き合い方としては、近隣の回収ボックスを活用することに真摯に取り組んでいきたいと思う。

キャップを手作りをおもちゃに再利用する方法も。