僕は結婚するまでの独身時代の間、

 

女性と同棲したことがない。

 

同棲=結婚という昭和的な考えが染みついていたのかもしれない。

 

いずれにせよ、今回の結婚が初めての同棲生活である。

 

女性と同棲することによって、

 

生活スタイルなど、さまざまな変化はあることだろう。

 

その中でも決定的な”結婚(同棲)の徳”を今日はシェアしたいと思う。

 

まずは結論から…。

 

結婚(同棲)すると洗濯物が共有されるということだ。

 

『そんなことは、当たり前田のクラッカー…。』という声が聞こえてくることもわかる。

 

だがここは僕の表現の場だ。

 

僕の目線から”そのこと”を表現したいと思う。

 

独身時代、一人暮らしをしている家に女性がくることもある。

 

お泊りをする場合、一泊だけならいいが、

 

連休などで数泊かけて彼女が泊まりに来るとしよう。

 

その場合女性は、数枚の下着を含む着替えを持参するわけだ。

 

彼の大きめのワイシャツを着るなんてことは、バブル時代の幻想だと思ってほしい。

 

『部屋とワイシャツと私』

 

この曲にピンとくるなら、あなたは決して若くはないだろう。

 

 

話しがそれたが…。

 

何を言いたいかというと、

 

男性の家に泊まりに来る女性は、勝負下着を身に着けてくるということだ。

 

勝負下着とは、自身が持っている下着の中でより”可愛いもの”、”高価のもの”、

 

つまるところ、”お気に入りのもの”を指す。

 

そして独身男性は、女性の勝負下着以外を目にすることができないのだ。

 

僕は以前から思っていたことがある。

 

勝負下着として採用されるデザイン性重視のものは、

 

なんせ小さい…。

 

尻の半分が出てしまってる場合もあるくらいだ。

 

女性は毎日そんな小さい、レースが付いた下着なのだろうか?

 

もちろん違う。

 

勝負下着があるということは、平時下着もあるわけだ。

 

考えてみてほしい。

 

お気に入りの服があるとしよう。

 

いくらお気に入りでも毎回着てしまうと、洗濯などにより”くたびれて”しまう。

 

よって、自身にとって特別なときに着るようにするのではないだろうか。

 

この観点からすれば、女性の下着も同じである。

 

普段はデザイン性よりも、履き心地を重視することは当然である。

 

もちろん、履き心地とデザイン性の両方に優れたものもあるとこだろう。

 

 

話しを本題に戻そう…。

 

洗濯物を干しているときに、妻の平時下着を手にすること、

 

このことに僕は幸せを感じてしまう。

 

それは、付き合いたてのカップルが、初めて彼女のすっぴんを見た時と似ている。

 

自分にしか見せない部分。

 

ここに”結婚(同棲)の徳”を僕は感じるのだ。

 

人によっては、

常に綺麗でいてほしい、オシャレでいてほしい、メイクをしてほしい、などを求める男性もいるだろう。

 

しかし僕にとっては、人間味を感じることのほうが価値があるのだ。

 

そして僕ぐらいになると、

 

特別な予定がないはずの日に、

 

勝負レベルの下着を見つけると、

 

なんだか嫉妬してしまうわけで…。

 

 

結婚の徳~17エッセイ~ 完

 

 

僕が妻へ公開プロポーズをした

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自宅に戻った椿木は、シャワーを浴びることにした。

 

隣の押切さん?から出る悪臭は一体なんなのだろうか。

 

生ゴミでもない、ペットなどの動物とも違う。

 

人の遺体の臭い…?

 

遺体が悪臭を放つということは、映画などの情報で知ってはいた。

 

しかし、実際に嗅いだことなどはない。

 

そして、まさか遺体なわけがあるはずもない。

 

自宅に遺体が放置してある状況で、インターホンに応え

 

玄関まで顔を出すことなどありえない。

 

しかもあんな綺麗な女性がだ。

 

女性というのは(男性もそうだと思うが…。)、容姿が良いだけで人生の半分以上を得して過ごすことになるのだろう。

 

椿木はそう頭の中でつぶやいた。

 

 

シャワーを浴びると、冷蔵庫からビールを取り出して一口飲んだ。

 

仕事部屋のデスクに座り、パソコンが起動するのを待ちながらビールを飲む。

 

小説家のいいところはこれだ。

 

どこでも仕事場となり、そこに世間体のルールはない。

 

あくまで良い作品を書くことができれば、

 

酒を飲んでいようが、大麻を吸っていようが平気なのだ。

 

無論、日本国では大麻所持は違法であるが…。

 

所持は違法である大麻だが、吸引していること自体では罰せられない。

 

所持にしても転売目的でない場合の初犯では、この日本国でも数週間ほどの拘留でシャバに戻れるのだ。

 

その点について椿木は詳しかった。

 

冷蔵庫から2本目のビールを持ち出した椿木はお隣の押切さん?を思い浮かべた。

 

それにしてもイイ女だった…。

 

スレンダーな身体に豊満な乳房…。

 

しかもブラジャーは着けられてはいない。

 

椿木の下半身が反応を始める。

 

映像として頭に浮かぶお隣さんの姿に、

 

あの悪臭がうまく脳に刺激を与えているようだった。

 

視覚と嗅覚が交わる。

 

そこに”お隣さん”という響きのスパイスが想像力を湧き起こす。

 

3つ星レストランのように…。

 

椿木はパソコンに向かいタイプし始めた。

 

今回の引っ越しもアタリだったようだ…。

 

椿木は頭の中でそう呟いていた。

 

 

つづく…。

 

 

 

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新人文学賞を受賞してから、椿木(つばき)の人生は一転した。

 

それまでは東京江戸川区平井駅から徒歩20分の場所にある【つばき荘】に住んでいた。

一階には大家さんのおばあちゃんが一人暮らしをしており、とても親切にしてくれていた。

 

大家さんが親切だということと、アパート名が自分の名前と同じということ以外に、この物件を選ぶ理由はなかった。

 

そんな生活をかれこれ10年ほど続けていたある日、

 

椿木はたまたま応募した新人文学賞に大賞として選ばれたのだ。

 

40歳を迎えていた椿木が、これまで人に注目されることなどまったくなく、

唯一、主役になれるはずの毎年の誕生日でさえ、4つ上の姉からLINEが届く程度だった。

 

<誕生日おめでとう!!今年こそあなたの年になるわ!>

 

姉だけはなぜだか、椿木が大物になると期待をしていたらしい。

ただ椿木自身は、毎年見る”今年こそ”の文面が、宝くじでも買うかのような軽さに感じていた。

 

実際、新人文学賞に決まった記事を最初にかぎつけたのも姉だった。

 

専門誌に静かに取り上げられたその大賞は、あれよあれよという間に広がり、

TV局に出入りすることも頻繁となっていた。

 

有名作家となった人がとる行動には2種類ある。

 

その知名度を武器にメディアへ露出していき、作品の宣伝活動だけでなく、自身がタレント化していくパターン。

 

もう1つは、最小限の作品宣伝にだけ協力し、新たな執筆活動を続けるパターンだ。

 

椿木は後者を選ぶことになる。

 

理由のひとつは、自身をタレント化する仕事なんてバカのすることだと考えていたからだ。

 

そしてもう一つ、これがメディアにでない最大の理由だが、

椿木には”知られてはいけない過去”が存在したのである…。

 

 

つづく…。

 

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