みなさま、ごきげんよう!
本日は、主人であるkazuyaにゴーストライターとなってもらい、
吾輩の言っていることを書いてもらうことになった。
吾輩の名は『くまじ』である。
運悪く、kazuyaのもとで飼われる事となったトイプードルだ。
この名を聞いた誰もが、最初は気の毒な表情を浮かべる。
まぁ、飼い主が飼い主なだけに仕方がないのだが、
吾輩はこの名前を結構気に入っている。
トイプードルに『くまじ』と名付けるセンスを持つ主人、
kazuyaのこともまた、気に入っている。
ペットは親を選べないのだから、こちらから好きになるほうが犬生の徳だ。
吾輩は9歳になる年だが、
最近になって、自分の置かれている環境がとてもレアだということがわかってきた。
散歩中に出会う、犬たちの話を聞くと
吾輩も、主人のkazuyaも変わり者らしい。
kazuyaは、東京に住んでいたときから実に5回も家が変わっている。
その中の2年ほどは、キャンピングバス生活をしていたのだ。
冬は寒いし、夏は暑い。
吾輩からすれば勘弁してほしい…。
しかし、そういった経験をともに過ごしてきたことで
近所の犬からみると、吾輩はとても魅力的に写るようだ。
少し前置きが長くなったが…。
今日は吾輩が普段考えていることをシェアしたいと思う。
吾輩は今、kazuyaとその妻であるyukaと3人で暮らしている。
2人とも気が付いてはいないが、2人を結び合わせたのは吾輩だ。
東京に住んでいた10年ほど前に、一度だけyukaが自宅に遊びに来たことがある。
その時に座ったyukaの膝の上の感触が、たまらなく気持ちよかった吾輩は
yukaに唾を付けておくことにした。
どうやったかいうと、
彼女が持っていたカバンを噛みほぐしてやったのだ。
れに気が付いたyukaが慌てた様子で叫んでいたことを思い出す。
『クマちゃん、それエルメスなんだから!』
蛇やワニ、牛などのカバンは聞いたことがあったが、
エルメスという動物を初めて知ったのもその時だった。
kazuyaはというと、『クマ~、やめろ~』ぐらいのテンションだったから、
エルメスとは大した動物ではないのだろう。
そしてそのことがyukaの印象にバッチリと刻み込まれ、
それから10年後に2人は再会し、結婚したのだ。
こうして3人で暮らすこととなったが、
人間と生活をともにする我々ペットからみて、
とても不思議に感じることがたくさんある。
普段は仲が良い2人だが、
とても些細なことをきっかけに喧嘩となる。
これは犬の世界でもよくあることだ。
しかしここからが理解ができない。
人間の世界では、夫婦喧嘩が長引くのだ。
その場で噛み合って決着をつける我々とは違い、
そこからしばらく会話をしない。
長い時には2週間以上も冷戦状態が続くのだ。
主人のkazuyaは1階のリビングを占領し、
yukaは帰宅後も2階の寝室に上がっていったきり降りてはこない。
同じ膝枕をするなら当然メスのほうがいい吾輩だが、
喧嘩の最中はkazuyaの膝でガマンをしなくてはならない。
なぜ人間の夫婦は、こうも無駄な時間を過ごすのだろうか?
このまま一生のお別れをする決意があるのならば、それも良しだ。
しかし不思議なのはここからで、
いつの間にか仲直りをしていたと思えば、
いつも以上に激しく交わり合うのだ。
まったくもって意味がわからない…。
人間は何がしたいのであろうか!?
吾輩はいつも、そんなことを考えている…。

『やりたいことをやって生きる!!』
そう決めた僕が、経営に関わっていた会社を辞め、
キャンピングバスで生活しながら旅を始めた実録記。

道中での数々の奇跡的な出会いや、
妻へ公開プロポーズをするまでの神がかりな出来事を書いた自伝小説です。

【~LIFE IS A JOURNEY~僕の半生記】

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