新芽の頃から、だんだんと初夏の雰囲気になって来た.
先週、 通勤途中の道路脇の公園に植っていた枇杷の実が、
緑色から黄色に色付いてきているのを見つけました.
今日、再び見ると、黄色からオレンジ色に変わってきていまました.
同じ公園の楓の木には、沢山の種がついていました.
種は、まだ緑色で、当分落ちないと思います.
特徴的な羽が付いた2つセットの楓の種 夏頃には、クルクル回りながら飛んでゆくのだと思います.
つくばの研究所に居た時も、5月の新芽の頃の並木通りが目に鮮やかで好きでした.
5月中旬〜6月ごろは、若葉色の景色が素敵です
私の歳だと、この頃になると、ビージーズの「First of may(若葉の頃)」の曲が頭に浮かんできます.
このチェロの前奏から始まるスローな曲が好きです.
デビットパットナム監督の英国映画 "Melody fair"(邦題:小さな恋のメロディ)の中でも使われた曲.
この映画に関しての思い出は、
1973年の自分の誕生日のお祝いにと、自分で、この映画のシナリオ(対訳付き)+サウンドトラックテープ(南雲堂書店)を買った事.
そして、テープが伸びるほどほど何回も何回もセリフを聞いて、ほぼ全部のセリフを覚えてしまった映画だった.
当初は、英語の勉強にと思って買ったのですが、
映画の設定(主人公等)が、ほぼ、同年代だったこともあり、内容にもハマってしまいました.
この映画は、監督のデビットパットナムの自伝的映画と解説されていました.
彼は、この続編の映画も撮ったけれど、日本では公開されませんでした.
トレーシー・ハイドさん演ずるメロディーの家は、下町の家で、お父さんは仮釈放中という設定だった.
通常、日本では習わないスラングや子供言葉などが、当時は新鮮だった.
例えば、
「ありがとう」という言葉が、映画の中では、(子供言葉として) "Ta(タ)" 或いは "Ta Ta" と表現されていた.
この "First of may" という曲は、
映画の中では、学校からの帰り道、雨の中を、メロディーと
ダニエル(マーク・レスターさん)が墓場の中を歩いているシーンで流れます.
そして、この曲が終わったところで、
メロディーが、彼女のカバンを持ってあげていたダニエルに、
メロディー: "May i have my bag plese"
ダニエルがカバンを渡す
ダニエル:"(小さい声で)here"
メロディー:"Thank you"
メロディーは、自分のカバンからリンゴを一つとり出して、ダニエルに渡す.
ダニエルは、リンゴを一口齧ってから、メロディーに返す.メロディーも一口かじる.
しばらく、二人でリンゴを食べていてから、会話が始まる.
メロディー:"My friend Mulliel, you know big one, ....."
から、会話が始まります.
この会話も、素敵だった.
「お友達のミュリエルは、あなたが私の事、好きだって言い回っているのよ」
「直接、言ってくれれば良いのに.」
「私は、構わないけれど、あなたは周りの子達から笑われるんじゃない?」
という内容のセリフだった.
若葉の頃ですねぇ.
この映画では、ビージーズのメロディフェア(映画の題名そのもの)が、日本では知られていると思います.
この「若葉の頃(First of May)」も、歌詞が素敵です.
小中学生の頃は、(ピアノを習っていた事もあり)クラシック音楽のエアチェックなどで忙しかった.
同時にやっていた天体観測と関連して、冨田勲さん編曲のホルストの惑星やストラビンスキーの火の鳥なども聞いた.
ムーグシンセサイザーが広まり、スイッチドオンボレロも聞いた.
大学に入るまでは、歌謡曲を聴くことはなく、海外のポップスもあまり聞きかなかった、
このビージーズの曲だけは、映画で聞いて、歌詞も覚えてしまいました.
その後は、カーペンターズ、オリビアニュートンジョン、サイモン&ガーファンクルなども聴くことがあった.
ビートルズも後期の曲は、聴くことがあった.
思えば、50年(半世紀)も前の事なんですね.
通りで、私も歳取ったわけだ.