「木製の12尺ディンギー」




子供時代に読んだ、冒険小説(アーサーランサム全集・ランサムサーガ)で知ったA級ディンギー。
当時の本には、艇長が3.6mなので「12尺ディンギー」と翻訳されていた(岩波少年文庫)。
現在の呼び名は、「国際A級ディンギー」で、この艇の規格は世界規格(過去にはオリンピック種目でもあった)。


アマゾン号とツバメ号・スカラブ号の夏休みなどの舞台は、英国北部の湖水地方の架空の湖(モデルとなっている湖は実在する)。

湖沼地帯ということで、少しサイズが大きいが、霞ヶ浦はちょうど同じような感じだ。


小説に出てくる「ヤマネコ島」は無いけれど、マリーナには、日本版の「屋形船(料亭の観光船)」まで居る。

(小説に出てくる「屋形船(フリント船長の船)」は、居住用の船なので、日本のいわゆる屋形船とは違う)




土浦港(ラクスマリーナ)から、向かい側の岸までは2.5km程。小型ヨットだと片道20〜40分程でたどり着ける。

往復で一時間半ほどなので、ちょうど良い距離だ。

 


風が穏やかで、ウネリも入らない日は、奥さんと二人で静かな湖面をヨットを滑らせて楽しむ。




湖を渡る風が気持ち良い穏やかな日は、奥さんもティラー(舵)を握る時もある。


タックの時は、ガフを入れ替えるために、風上側のガフのシートを引く。


春と秋の夕方、風が入れ替わる1時間ほどの間は、とても穏やかな風が吹くので、ゆったりとヨットを滑らすには丁度良い。

このヨットは、船のサイズの割に帆の面積が大きいので、弱く穏やかな風でも、結構スーッと滑ってくれる。

暖かい飲み物やカメラを持ち込んで、夕方の湖面を楽しむには良い雰囲気になる。


こういう時間を過ごすのも良い。