明日から乗鞍高原、上高地
ただお天気がワルソー
付近の鳥瞰図をアップ
「アルプス登山と筑摩電気鉄道」
表紙
松本から浅間温泉及び島々駅を経て岐阜県平湯温泉の沿線案内
「島々線」の駅は島々、波多、下島、森口、三溝、新村、北新、下新、大庭、信濃荒井、西松本、松本駅の名がある
赤松、淵東、渚が書かれていない
中央線は松本から東京名古屋に至る
篠ノ井線は長野に至る
信濃鉄道は信濃大町に至ると書かれている
「浅間線」大正13年開通5.2kmの路面電車線
島々から上高地へは、島々川に沿いて
徳本峠超えて案内されている (とくごうとうげ)
大正池、田代池、明神池、焼岳遠く
穂高岳、槍ヶ岳、乗鞍岳岳などの遠望
島々から白骨温泉経由、カガマ淵を経て大正池に至る
上高地への道路は沿線の発電所工事に伴ってのものであるが、昭和4年には中の湯まで、8年大正池、10年河童橋までバスが通じ、松本電鉄の主要路線となった。(以上「上高地線の80年」22Pより引用)
新島々駅はす向かいに移転保存されていた島々駅駅
新島々駅は昭和41年秋、赤松駅から改称
島々駅が昭和59年に台風で閉鎖され復旧されることは無かった
中の湯温泉は描かれていない
安房峠を越えて平湯温泉
裏面「筑摩電気鉄道案内」には
島々駅から徳本峠経由の登山案内図もある
筑摩電気鉄道敷設の目的に観光鉄道として
上高地については
「国立公園に擬せられつつあるこの地の景勝は、けだし、天下の偉観であって、其宗美、壮大なる自然美の極致である。美しき河原、清洌の流れ、柳の緑陰。目前、直後に聳立する山は太古の儘に斧鉞も知らず、仰げば雲煙の狙来ある、牧牛は草に臥し、水に佇み悠々たる大畫国、泰西(フランス)の名画と雖も及ばざるなり」とあり並々ならぬ熱意が伝わってくる
この筑摩電気鉄道は後に
伊那電気鉄道の立役者
伊原五郎兵衛も務めた
これは「伊那電気鉄道沿線案内」の表紙
「アルプス登山と鳥瞰図」と同じ
大正12年にともに金子常光に作らせたもの
よく似たデザインである
この時の社長
伊那は伊原五郎兵衛
筑摩は上條信