22.09/12 諏訪電気、伊那電気鉄道の創設者 辻新次の扁額 滾滾不盡 | 田舎のあれこれ

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信州信濃の「田舎のあれこれ」

8月に砥川・落合発電所を探訪した折

辻新次の扁額までは辿り着くには

足元不如意ということで諦めたが

岡谷に来たついでに一泊し

改めて探訪することに

8/17.18の探訪会4名の平均年齢79歳だったからね

 

池川発電所 取水口 砥川右岸から

砥川左岸から

砥川発電所 水圧鉄管上部から発電所方向を望む

国土地理院地図で標高差を調べていったが

ここの高さが853m 道路が828mで

約25m登ったと思うがほぼそんな感じだった

角度も30度チョイと思ったが

水平方向が39mで計算すると25/36は64%32度

 

道路側は施錠されており

フェンスの外側を歩いてきた

フェンスにカメラ一脚にの先に引っ掛けを付けてあるが

これが有効に機能して

難なく登っていくことができた

 

砥川発電所 水槽にある扁額

滾滾不盡

大正癸丑之秋

男爵辻新次書

「こんこんふじん」とでも読むのだろう

「こんこんと尽きることなく流れている」

という意味

「みずのとうし」は大正2年 

1913年である

 

杜甫の

「登高」=「高きに登る」に

次の一節あり

「不盡長江 滾滾来」

下し文は

「尽きることのない揚子江の水は盛んに流れている」という意

 

砥川の水が滾々と流れ

伊那電気鉄道の電車も流れるように走り

賄いもうまく流れていきますように

との願いを込めて書かれたものだろう

 

諏訪電気最初の発電所

落合発電所

 

落合発電所の水槽を訪ねていったら

木落とし坂の天辺にきました

落合発電所 水槽

ここには扁額に気づかず

ちょうど除塵機のゴミを軽トラに載せて出るところ

もう少し早くいけばいろいろ聞くことができただろうにと残念

落合発電所へ至る水路の鉄管

中心十字線の位置辺り

鉄板から鉄管を作っているさまが見て取れる

鉄板を丸めてリベットで留め管を作り

太さの違う鉄管にボルトナットで接合

 

東俣川の

落合発電所 取水口

右側左岸に入りたかったが

ブルーベリー農場で

「関係者以外・・・」と立札あり残念

 

蝶ヶ澤発電所

1914(大正3)年 490kW

 

蝶ヶ沢発電所水圧鉄管

 

蝶ヶ沢発電所 取水口

東俣川、蝶ヶ沢の合流地点

 

左側手前が東俣川の流れ込みである

右手の流れ込みが蝶ヶ沢

 

ここから国土地理院地図をさかのぼっていくと

4kmほどで観音橋そして八島が原湿原である

 

ゲートから流れ沈砂池から水路へ

右手奥が東俣川

軽トラ左奥が蝶ヶ沢

水路

開渠になっている

下りながら見たが多くが開渠と見えた

 

ならば水槽に沈砂池或いは除塵機

あり屋とみたが分からなかった

この水路とともに走るのが御柱古道

 

取水口のチョイ下流に諏訪大社下社の御柱を置く棚木場(たなこば)がある

 

以下長野日報の記事を引用する

「諏訪大社下社御柱御用材8本並ぶ 長野県下諏訪町の棚木場」

2021.11.04 長野日報

来春の諏訪大社式年造営御柱大祭(御柱祭)に向け、下社山出しの曳き出し地点となる長野県下諏訪町大平の棚木場に御柱8本が並んだ。神事が10月31日に済んだことを受け、御柱祭下社三地区連絡会議は3日、大総代へのお披露目会を現地で開いた。約35人の大総代らが集まり、8本が横一列に並んだ様子に笑顔を向け、本番に向けて気持ちを新たにした。3月まで一般公開される。

下社御用材は5月10日に同町郊外の東俣国有林で伐採。コロナ禍のため、氏子の参加人数をいつもの5分の1にして行った。伐採地からの仮搬出は岡谷市の業者が10月18~29日にかけて実施。棚木場まで2.7キロほどの行程を重機やトラックで運び出した。来年3月まで棚木場に安置され、山出し(4月8~10日)に向けて元綱の取り付けなど木造りに入る。

同連絡会議の小林正夫会長(71)は御柱8本が並んだ姿に「荘厳な雰囲気で、身の引き締まる思い。御柱祭が始まるんだと感じる。これからの催事に向けて頑張っていくので、氏子の皆さんのご協力をお願いしたい」と述べた。

棚木場までの道(県道八島高原線)は道幅が狭く工事中の箇所も残っており、交通規制の表示に従った通行を呼び掛けている。

(長野日報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

 

 

砥川発電所水槽から落合発電所に向かう

途中にあった歌碑

読めんけど

「尾花吹く 風あり 村は 灯ともって」か

昭和54年6月吉日

北原木犀句碑建立委員会之建

灯って

「水燃えて火となる」あるいは

「水からとれた火」の火のことかな~

聴いて来ればよかった

写真撮った時は

句碑の右手にコスモス

左手に尾花が咲きそれだけでうれしくて撮ったもの

 

天竜川始点

釜口水門

 

未だ渡邊嘉一氏顕彰碑

伊那市でこども新聞入賞入選先品の展示

未だゆっくりしたいがここを辞す

 

諏訪のお土産と言えば

新鶴本店の塩羊羹

そいて大社煎餅

孫たちんちにも購う