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*****船瀬図書館リンク からの転記*****

■国立大病院8割赤字、日本医大は負債629億円!
全国の病院が次々に赤字経営に陥っているのだ。

国立大学病院の8割が赤字だという。その経営悪化は、年々、勢いを増している。「……8割が赤字。国立大学病院への対策が急務」(『医療維新』2009年8月18日)。

すでに、9年前ですら、これほどの経営悪化に陥っている。国立大病院は、2004年度の法人化以来、交付金は三分の一まで減額されている。よって、42大学中、8割の33大学が赤字に転落。「赤字総額は150億円強。半端な額ではない」(千葉大病院、河野陽一院長)

経営悪化は、名門私立病院でも同じだ。「もはや、倒産寸前」といわれるのが、日本医科大学(東京文京区)だ。日本最古の私立医大として歴史を誇ってきた。それが、2014年度で、すでに利益率マイナス19・4%、158億円もの大赤字。有利子負債は、じつに629億円に膨らんでいる。もはや倒産は、カウントダウン。時間の問題だ。

倒産寸前は、それだけでない。たとえば、東京女子医大の危機……。

「都内の名門私立病院が、次々と経営難に陥っている。東京都新宿区にある『東京女子医科大学病院』は、医療事故を境に、2年間で19万人も外来患者が減った。その結果、3年連続の赤字に陥り、医師への給料も満足に払えない状況となっている」(『医師が「ゼロ」になる日』プレジデントオンライン 2017年7月6日)

同大の年間赤字は22億円。しかし、これは、同大学病院にかぎったことではない。同大が起こした医療事故とは「小児に使用禁止の鎮静剤を大量投与して死なせた医療ミス」だ。それが大きく報道されたことで患者が激減、一挙に経営悪化に追い込まれた。しかし、それは自業自得。同情の余地はない。同大理事長は、全教職員にこう通知している。

「……平成28年度の収支差額は22億円の赤字で、3年連続の赤字となりました。本学には預貯金の余裕は、全くありません。これ以上、医療収入が減少しますと、法人存続にかかわる危機的状況となります」(2017年6月7日)

そして、ボーナス1・6ヵ月と大幅カットを告知。前年度は2・35カ月に扶養手当て2ヵ月だったので、1年で三分の一に激減。まさに、奈落の底に向かっている。ちなみに、全国の私立病院の4割が赤字に転落している。その赤字幅も、年々、急速に拡大している。名門中の名門と呼ばれてきた聖路加国際病院ですら経営悪化に苦しんでいる。2017年には8億円の赤字転落、職員の夏ボーナス遅配という異常事態に陥った。支払われた金額も1割カット。それは、監査命令により、医師らの「サービス残業代」を支払ったところ一気に財務状態が悪化した。つまり、それまで、医師、職員らに違法就労を強いて、経営をやりくりしていたのだ。なぜか? 

来院患者が激減しているからだ。

■患者は急速に病院離れ
――患者の半分が〝殺され〟、9割が悪化する――

つまり、病院は、患者を〝殺す〟場所……そんな衝撃事実に気づけば、ノコノコ〝殺され〟に行く患者はいない。目覚めた患者、気づいた患者たちは、もう、ぜったい近付かない。こうして、全国の病院大崩壊が始まったのだ。それともうひとつ。病院危機の背景には、医師たちの傲慢、放漫な経営感覚がある。

わたしの高校時代の同級生に私立病院院長のKがいた。同窓会で、ひさしぶりに会ったが、級友が集った旅館の布団の上に、正座して、オイオイ泣き始めたのには驚いた。いったいどうした、と仲間が集まって事情を聞くと、病院経営で借金がある、という。いったいどれくらいだ……と、心配して聞けば、7億……という。まわりは、みんなひっくり返った。院長だから「個人保証している」……という。

「自己破産しろ!」とみんなが言えば「患者は見捨てられない」と、この場におよんで殊勝なことをいう。しかし、この借金地獄は半端ではない。病院が経営悪化に陥るひとつの理由は、高額医療機器を、買い漁るからだ。セールスマンの言われるがままに、院長は個人保証のハンコをポンポン押す。一台数億円というCTスキャン装置など、その典型だ。世界でも〝普及率〟は日本がダントツ。そして、そのすさまじいX線被爆で、日本人のガン患者1割以上は、その放射でガンになっている……。

ブラックコメディの極致ではないか。

これら超高額の検査機器ローンを払うため、医者は患者にCTをかけまくる。いわゆる〝とりあえずCT〟。その他、高額な検査機器も同じ。こうして、まったく不要不急の危険な検査漬けが横行する。さらに、検査漬けより恐ろしいのが、クスリ漬けだ。ほんらい〝毒〟のクスリを数種類どころか数十種類も投与する。医者には、病院から売上げノルマが課せられている。こうなると、医療は「患者を救う」ためではなく、「病院を救う」ために存在する。

本末顛倒のグロテスクな医療地獄の悲喜劇が、今日も全国の病院で展開されている。

*****以上、転記終わり

 

 

 

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