昨日の夜、心に大きく残る出来事がありました。


それは、もうすぐ8歳になる息子が万引きをしていた

という事実が分かったことでした。

 

きっかけは、息子と一緒に遊んでいたお友達のお母さんが

わざわざ我が家に来てくれて教えてくれたこと。
「今日公園で遊んでいた時に、一緒にコンビニでお菓子を取ってしまったようです」と。

 

話を聞くと、どうやら最初にうまくいってしまったことで、

気持ちのハードルが下がってしまったのか、合計4回も万引きをしていたとのことでした。

 

「親に話せなかった」がいちばん心に残った

最後に行ったときには、店員さんに声をかけられたそうです。

「お金がないなら、来たらダメだよ」と言われて、友達3人で謝ったと。

 

そのとき、店員さんから「親御さんにもきちんと話すように」と言われていたようで、
そのうちの一人が話してくれたことで、ようやく私たち親の耳に入ることになりました。

 

でも——息子は、そのことを一切話していなかった。

夜8時過ぎに、お友達のお母さんがわざわざ教えてくれるまで、私たちは何も知りませんでした。

 

話すまでにかかった時間と、感じた「不安」

その後、夫と3人でゆっくり話をしようとしたのですが、
息子は最初、嘘をついたり、言葉を濁したりして、なかなか本当のことを話してくれませんでした。

 

「怒られる」と思ったのか、「バレていない」と思いたかったのか。
本心はわかりませんが、息子が“話せないほどの不安”を抱えていたことが何よりも心に残りました。

 

やっと口を開いてくれたのは、30分ほど経ってからのことでした。

もちろん、万引きという行為自体はとても重大で、しっかり向き合っていかないといけないこと。
 

でも私にとっては、それ以上に、

「困ったこと」「悪かったこと」を、親に言えない状態だったこと

が、何よりもショックでした。

 

今回の出来事から、親として考えた5つのこと

息子のことを責めるよりも、私自身、子どもが安心して話せる環境を本当に作れていたのか?
という視点で、深く考えるきっかけになりました。

ここからは、自分への備忘録もかねて「これから気をつけたい関わり方」を5つ、書き残しておこうと思います。

 

【1】“怒られないか”ではなく“理解してくれるか”がカギ

子どもは「怒られるかどうか」よりも、
「話を聞いてもらえるか」「否定されずに受け止めてもらえるか」をとても敏感に感じ取っています。

話せなかったのは、性格や勇気の問題ではなく、私たちの反応への不安が大きかったのかもしれません。

 

【2】「もし〇〇だったら、どう感じる?」という共感スタイルの会話

たとえば、
「ママも小さいころ、怖くて言えなかったことがあったよ」
「〇〇くんも、怖かったよね。言いにくかったよね」など、
まず感情に寄り添う一言があるだけで、子どもは安心しやすくなるんだと思います。

 

【3】失敗の後こそ、「大丈夫だったよ」と伝える

謝ったあとこそ、「許される経験」が大事。

「ちゃんと謝れたね、勇気出したね」
「言えなかったけど、いま話せてよかったよ」

そんな言葉が、「話しても大丈夫だった」という成功体験になります。

 

【4】日常の中に“小さな共有”をたくさん作る

今日の給食はどうだった?
嬉しかったこと、悲しかったこと、あった?

そんなふうに、正解のいらない「雑談」を重ねていくことで、
“話すこと”が当たり前の関係を少しずつ育てていけたらと思います。

 

【5】言葉ではなく“態度”で「味方だよ」を伝える

失敗してしまったとき、子どもが何も言わずに黙ってしまったとき。

そのときこそ、急かさずに待つこと。
そっと横に座ってあげること。
笑顔で迎えること。

 

そんな小さな態度の積み重ねが、「自分は大丈夫なんだ」と感じさせてくれるんですよね。

 

おわりに|話してくれて、ありがとうと言える親でいたい

今回の出来事は、息子にとっても、私たち親にとっても、大きな学びの時間でした。

 

子どもが何かに失敗したとき、
その後の関わり方次第で「次にどう行動するか」が大きく変わるんだと感じています。

 

これからもきっと、いろんな壁がやってくる。
 

でもそのときに、怒るより先に、「話してくれてありがとう」と伝えられる自分でありたい。
そして、「どんなときも味方でいるよ」
そんな姿勢を、日常のなかで自然に伝えていけるようにしたいと思います。