悲恋・・・お七・・・
ご存知「八百屋お七」
西本竜雲(油絵で歌舞伎)様より↓画像借用
南町奉行・「甲斐庄飛騨守正親」は
火付けの罪で捕えられ・・・
火あぶり の刑に処されようとしている
まだ幼さの残る女の子を見て不憫に思った
罪状を読むと・・・
大火で非難した寺の小姓・
生田庄之助(17才)に出会い・・・
お七(15才)は 恋に落ちた・・・
瞬く間に・・半年が過ぎ・・・
お七の家は新築され
非難している寺を去ることになった・・・
その夜・・二人は 人目を偲び
こっそりと最期の夜を過ごした
お七は庄之助を忘れることができなかった
<一度でいい 庄之助様に会いたい>
お七は恋しい庄之助に逢いたい一心で・・・
<また 火事が起こり・・
庄之助様の寺に非難すれば逢える>
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罪状を読み終えた 南町奉行
甲斐庄飛騨守正親は深くため息をついた
「う~ん・・・一途な乙女心じゃの~
なんとかこの娘を火あぶりの刑から
逃れさせる手立ては無いものかの・・・」
甲斐庄飛騨守正親は・・
今でいう(六法全書)を部下のものに
持ってこさせ読んでみた・・・
その中の一文に(15才以下は死罪放免)という
規定をみつけた・・・
罪状認否の場で 甲斐守飛騨正親は お七に向かい
「そなたは まだ15才であるな!」
「いいえ私は16才です」
「嘘をつくでない・・・15才という事は調べでわかっておる」
何事にも正直で一途な お七は・・・
それでも16才ですと 言い張った
「甲斐庄飛騨正親」の 慈悲深い 心も受け入れず・・・
市中引き回しの上・・・・・
品川「鈴が森刑場」でお七は火あぶりの刑に処せられた
←鈴が森刑場跡
八百屋を営む店の一人娘として
純粋に一途な気質の・・・
お七は16才という
光り輝く香り立つ 若さのまま
火あぶりの炎の中に消えていった・・・
鈴が森刑場に立ち登る煙の中・・・
真っ赤な蕾の桃の花が・・
今まさに 花開かんとしていた。
お七地蔵尊・・・
不思議な事にいつも涙が流れています
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