小沢一郎vs橋本龍太郎 （最終編）

苦渋の決断で「小沢一郎」は師と仰ぐ
「田中角栄」抹殺の片棒を担ぐこととなった

当然ながら今の「小沢」にそのような力はまだなかった
誰がこのような　だいそれた　筋書きを作り
実行に移したのか

「いいかこの話は極秘だからな」

「わかりました」

「金丸信」は可愛いい一人娘を
「竹下登」の息子と結婚させている・・
・まるで戦国時代さながらの
「政略結婚」みたいだが・・・

「金丸」は気性は「竹下」よりも「小沢」が
好みであったが今は順序として
「竹下」を総理に・・・それから「小沢」との
戦略を描いていた

・・・＜この後・・・「東京佐川急便事件」で
逮捕されようとは「金丸」自身・・この時点で
夢にも思っていなかったろう・・・＞

１９８７年「金丸」の思惑通り
「竹下内閣」を誕生させた
ナンバー２の「幹事長」には
「竹下」の盟友「安部晋太郎」を配した

１９８９年「宇野内閣」が誕生するも女性問題で
短期であえなく失脚・・・

ったく
「宇野宗佑」おめーわよーその顔で女性問題？
何考えてんだよっ！俺に譲ってくんない？

「宇野宗佑」失脚を受け次期総理に
浮上したのが「橋本龍太郎」だった

しかし・・・（その１）で記したように
誰からも総スカンで嫌われている

兄貴分の「竹下」さえ盟友の「安部晋太郎」に
配慮して「橋龍」に踏み切れないでいる

「田中角栄」失脚あとの・・・ドン「金丸」は
当然「小沢」を視野にいれてるので
諸手をあげて賛成などする訳が無い

悪い時には悪いことが重なるものである
「橋龍」の女性スキャンダルがマスコミで
大々的に取り上げられた・・・

致命的なことに　お相手の女性が
手記まで披露しては　お陀仏である

「チクショウ二人にＫＯ（ノックアウト）された」
「橋龍」は一連の動きから
自分を封じ込めようと画策しているのは
ＫＯした二人・・・Ｋ（金丸）Ｏ（小沢）
と感ずいた

「金丸」はひとまず　お人よしの「海部俊樹」を
総理の座に据えた

「橋龍」は同じ派閥でありながら
自分を蹴った「金丸」「小沢」に
強い憎悪の念を持った

ここから世に言う「一龍戦争」
（小沢一郎vs橋本龍太郎）
の戦いの幕が切って落とされる

上記したが悪い時には悪いことが重なる
「小沢」の強力な後ろ盾となっていた
「金丸信」が「東京佐川急便事件」で
議員辞職に追い込まれた

一人になった「小沢」は「羽田孜」を立てて
「金丸」失脚で空いた「経世会」の
後継会長の座を取りに行った

一方「竹下・橋龍」ラインは「小渕恵三」を
立てた・・・

「金丸信」の穴は大きかった
「金丸」のいない「小沢」など
誰も恐れはしなかった

「小沢・羽田」は敗れ去った
「小沢一郎」は「経世会」にも
ひいては「自民党」にも居座る場所はない

１９９２年　暮れも押し詰まった
寒い師走・・・

「金丸信」の強大な後ろ盾で
若くして権勢を思うままに操ってきた

「小沢一郎」

寒風吹きすさぶ中・・・

自民党を去っていった
 

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