君が熱を出した
少し青白い顔して帰って行った
「お大事に」なんてお決まりの
言葉しかかけられないけど
それしか気の利いたことなんて言えない
君が熱を出した
一人暮らしの部屋の中で
咳き込んでる君がふと浮かんだ
すぐ、消し払ったけど
想像する資格なんてない、か
どんなに距離が縮まったって
確かなものは何もなくて
それでもただ好きでいるって
大変なことだと思い知らされる
君が苦しいとき
少しでいい
僕のことを思い出したり
してたらいいのに
君が弱いときに
一瞬でいい
僕のこと欲していたり
してたらいいのにな
そう思うのって愚かなのかな
弱い君だっていいから
全部知りたいんだ
いつか知りたいんだ
-
君が熱を出した
そんなとき君は
一体誰のことを思うんだろう
誰かを思ったりするのかな
どんな一言逃さなくても
踏み入れない領域はあって
本当は誰よりも好きなのに
それが帰ってくることはない
君が苦しいとき
今まで側にいた人が
羨ましくて
どうしようもなくて
君が弱い心を
分け合ってきた人が
いると思うと
ずるいと思ったりして
そんなこと考えてたら
微熱になったりして
僕は君のこと
一生懸命思ってるのにな
*
こういうのあんまり書かないんだけど、書いてみた

そんなとき少しでいいから、思い出してくれたらいいのにな、っていう乙女ソング

by伊南
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