もうそこまで来ていた
青の色より淡くて
私が恐れていたものより
少しだけ濃い季節

君の記憶からは
きちんと消されたかな
そうであってほしいと願う

絶対を完全無欠に
積み重ねてきても
あっという間に壊れて
しまうものなんだね
呆気ないような
生まれ変わるような


天国と地獄を作った
でも分けようなんて思わないのは
選ぶほど価値がなかったもの?
それとも選べないほど
大切なもの?

また青い風が
巡ってきている
私はまだ大丈夫なはずだと
冷えかけた身体を抱きしめた



もうそこまで来ていた
青の空気の舞う
私には少しだけ息苦しい
心臓を叩くような季節

誓いなんて
嘘つけばいいのかも知れない
また傷つきそうになる


天国と地獄に折れた
永遠に続く分かれ道
選ぶのは簡単かも知れない
後悔もしないかもしれない
ただそれに気づかなくなっていくだけ

また青い風は途絶えることなく
まるで蔦のように
君のことを忘れさせない








電車の広告に「涼」ってあって、いい漢字だな、と思ってタイトルから書いてみたんですが。ぐっだぐだ(涙)
未練のうたにするつもりなかったんだけどなあ。
ほんとは夏の切なさをかきたかった。んーどんまいっ


by伊南


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