立ち込める都会の空気
大きく吸った酸素を
僕は両手で振り払った
自転車に乗ったあの坂道は
辛かったことを
今更思い出して笑った
目の前ってどれだけ
開けていればいいのだろう
限界だとかを目標と言う
僕はいつになったら下るのか
零れたのは感情だった
嘘つきは嫌いだと
大声で言えないのは
いつからか僕自身が
肯定してしまったからだろう
白く濁ったと言うくせに
白くなれと言われては
どうしようもないだろう
行ったり来たり
出たり入ったり
目的があったあの頃は
それでもよかったのだと思う
道は短ければいい
春が一瞬で意味を持つように
ただ続く前を僕は
僕のように行くことは
不可能だと知っている
閉じ込められたのは
追い込まれた行き止まりだった
なす術もなく息を吸った
いつになったら僕は僕として
あの坂道を越えることが
できるのだろう
*
自分の現実との葛藤だね。
最近こういうのが多いのは、大人に近付く自分が嫌でもわかるから。
もうすぐ18歳です。
ちなみにイメージとして、サラリーマン。閉じ込められた、場所はエレベーターです。
がんばれ新社会人。
by伊南
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