影を隠した太陽が
5月の日差しと名乗った
赤いポストが2色に変わる
僕は窓越しにそれを見ている
散々迷ったけど
答えは掴めても
君のようにはなれないと
知っているのに
どこかで追いかけてる
風が向かい風に変わる
それでも肌に刻む
確かな温度が
初めて見つめた
青い青い滲むこの空の下で
初めて抱きしめた
愛したい気持ちを抱きしめた
乾いた傘たちが
肩を寄せ合う昼過ぎの皐月模様
遠い場所で白く光る
雲は車の色かな
誰かを呼ぶ小鳥たちが
僕のことを優しく見つめて
知らない場所のようで
居慣れた心地よさ
不思議な気持ちに
風が光が僕を誘う
初めて微笑んだ
画していた窓を開けてみた
初めて息を吸った
ほんのり甘くて優しい味がした
君を忘れない
君が忘れても
永遠も自由もいらない
ただこの場所で
時々思い返す
それだけでいい
君にはなれなくても
初めて見つめた
恐れていたその瞳を
初めて涙を拭いた
辛い苦しいで終わらせたくはない
初めて求めていた
君のことをこの光で包みたい
初めて辿っていた
終わりのない道を恐れずに
初めて見つめた
青い青く滲むこの空の
青い永遠を見た
愛したい君を抱きしめた
また新しい境地を開拓してみた。今部屋にいるんだけどね、景色を眺めながら書いたよ。
初めて抱きしめた、は、自分のことを抱きしめたという意味です。
by伊南
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