月明かりがなく暗闇の道を歩いた
影は音もなく只存在だけを謳った

愛する痛みを
心の中で殺すことで
貴方を傷つけないつもりだった

もうこれ以上近づかないと
己の手で線を引いて
拒む気持ちを無視した

どれほどの気持ちがあれば
言葉にしてもいいのだろう
密かに謳った月の歌では
どうにもできないだろう


綺麗に飾られた
日常というステージに
貴方が只居るだけ
それだけなのに
どうして何もかもが
歪んで見えるのだろう
どうして雫を
熱く感じるのだろう


螺旋階段のように
一度踏み外したら
最後まで止まることもなく
動くこともなく
只下に堕ちるだけでなく
傷を負い

そして

地に足を付けて
目を上げたその先に
貴方が存在していた
その意味は...

愛することを謳って
初めて何かが傷ついた
この月の下で影が
存在しないことになっているように
綺麗に飾られた
日常というステージに
貴方は只笑って
この気持ちを知ることもなく
貴方は只存在していた
これを謳ったことも知らず










シリアスナンバーですね。最近気持ちあがこっちに傾いてるので、こーゆー曲をかいてしまう。
でも嫌いじゃないですこーゆーの!

by伊南

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