過剰気味な車のライトに照らされた
街という名の異次元空間は
まるで宇宙を返したような
暗闇の中で息をしてた

僕らは知らないうちに
温かさを勘違いしていた
電気や影は孤独を紛らわした
だけだったはずなのに


吸い込まれていく
暗闇のどこまでも
それが恐ろしいなんて
僕はいまは感じない

吸い込まれていく
遠くで赤い誘導体が
控えめにそっと僕に
囁いた「ここにいるから」


天国や地獄の話をすれば
光と影のような存在だと気づく
だけどそんなの勘違いなんだって
知ることができて僕はうれしいよ

街灯がオレンジ色に
自転車のテールライトは赤く
どんな光もひとつひとつなだけで
花火よりも断然綺麗だ


空を見上げたらそこにある
月はいつも温かかった
少しでも意地悪くて
冷たいなって思った僕を許して

暗闇はほらいつも
両手で抱きしめるように
僕たちを優しく強く
させてくれるからもう大丈夫






計画停電の歌(^o^)暗闇はこわくない、寧ろ素敵だと思えたんだ

by伊南

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