夢を見てた少女は
言いました
『現実よりもはるかに
遠い場所に夢はある』
探したってしかたないと
諦めたように
聞こえた

夜空の下で泣いていた
少女は一人
居場所を探して両手広げて
転ばないように
失わないように
歩いてった

辛いよ 苦しいよって
言えたらいいのに

涙はいつだって
堪えただけ
溢れていく


自分だけ信じたって
誰も信じてはくれない
思い通りになんて
いかない
させてはくれない

傷なんて知らないうちに
ついてるんだね
だから知らないうちにきっと
死んでゆくんだね