あなたがもし
大切なものを
失ったのなら
わたしがもし
大切なものを
壊したのなら
記憶からいつか
消えてしまうだろう
なにもかも
思い出ほど曖昧なものはない
感情ほど怖いものはない
抱きしめたのは
現実なのにどうして
朧げにしか
覚えていないのだろう
大切で 大切な
はずなのに
失うことから
あんなに逃げていたのに
捕まえた掌から
音もなく零れて
捕まえようと
手を離したら
掌にあったものさえ
自分で逃がしてしまった
あなたがもし
大切なものを
失ったのなら
わたしがもし
大切なものを
壊したのなら
記憶さえ味方には
ついてくれないだろう
大切なものを
失ったのなら
わたしがもし
大切なものを
壊したのなら
記憶からいつか
消えてしまうだろう
なにもかも
思い出ほど曖昧なものはない
感情ほど怖いものはない
抱きしめたのは
現実なのにどうして
朧げにしか
覚えていないのだろう
大切で 大切な
はずなのに
失うことから
あんなに逃げていたのに
捕まえた掌から
音もなく零れて
捕まえようと
手を離したら
掌にあったものさえ
自分で逃がしてしまった
あなたがもし
大切なものを
失ったのなら
わたしがもし
大切なものを
壊したのなら
記憶さえ味方には
ついてくれないだろう