徐々に色に埋まる
まだ生活感のない部屋
慣れない都会の音が
開けた窓から入り込む

君がいた陰を抱きしめ
描いた未来を歩く
たった独りで生きてかなきゃ
いけないような
寂しい気持ちになった

電車もバスもたくさんあって
欲しいものが溢れてる
眠らないような賑やかさが
いつか見たTVと同じだった

だけど同時に見失ったものが
あまりにも多すぎた
君が笑ったとなりには
もういないよ


遠くなった距離は
どんなに会いたくても
会えない距離
ガラスを挟んだ君が
大きく頷いたけど
どんな意味にもなれない

束ねた荷物を
どんなに重ねても
越えられない壁
いつかまた会えるかも
しれないけど
それまで消えたりなんか
しないから