黒髪の少女は街を歩いた
逃げていたい
少しでもそんな気持ちがあった

少女は愛が欲しかった
抱きしめてよ
少しでもそう思っていた

同情なんていらないから
ただあたしの側にいて
笑顔も憎しみに変わる位
あたしは黒に溺れていく

ヒールの少女は空を見た
都会は好きだけど
見えるはずのものが
見えなくなっていく気がする

少女は涙を枯らし
心に閉まった
カギをかけたらカギは捨てよう

同情なんていらないから
ただアタシを分かって
失うものはない だから ねえ


間違った選択だったとしても
あたしはあの場所へは
もう帰れないんだ
誰も理解しようなんて
思っていないんでしょ
あたしは自分で生きる


黒髪の少女は街を歩いた
逃げ切れた
なんて今も思えてはいない