溜息たちが
鎖を揺らすように
透明な叫び声

痛めつけただけで
元に戻ってくれるなら
私は私のままで
生きていける

旅人たちが
道を探すように

鍵をかけただけで
封印できるなら
もう私は立ち止まったり
しないのに


重なり合う愛の印など
必要ない 意味がないと
記憶の中で
主張してほしい

間違っているなら
知らないと
見ないフリを してほしい


視線の先には 欲望と
赤くサビた 純愛 so 愛
なかったことにする
だけど壊せないの
完璧などもういらない


重なり合う涙の価値など
換算したって モノにはならない
貪欲な気持ちに
シャットアウトしたい

間違っているなら
見ないフリで
目線をそらしてほしい