いつもだったらこんな
泣きそうに君の横顔
見つめたりしなかった
なんかこの空気
君が言ってた前のハナシ

無言の帰路は
心が捻れてしまいそうで
『ごめん』と頭ん中で
唱え練習しては飲み込んだ

素直になれなくって
自分が情けなくって


いつもみたいに笑えたのは
君が言ってくれたから
言えなかった『ごめん』
もうタイミング逃した

糸がふと切れたように
笑顔が広がって

嫌いになれなくって
好きが溢れてきて
冬の空の下で


『冷たい』と握った手が
ぎゅっと僕を包み込んだ
遠回りしたけど
優しさは変わらないの

頷くことしかできない
素直じゃなくて『ごめん』
ただ恥ずかしくて
言えないだけ