いつも見ているはずの空を

ふと

むしょうに見たくなった

家を抜けだし

裸足で道に出る

空は今夕方に近付く

風がふく

あのころと同じ香りがする


どんなに私が大きくなっても

私を育てたこの場所は

幼いときと同じ

輝きや影を落とす


一体いくつの季節を

この空は刻んで来たのだろう

いつも見てるはずの空

急に愛しく思う


あと07年ぐらいアトに

大人になった私は

また空をみるでしょう

そして呟くんだ

あのころと同じ香り

あのころと同じ輝き

あのころと同じ影

すべてがまだ私の心の中のままだと



夏が近いことを

地面のアスファルトは伝える

ぬるくなった道に

1人空を見る

幼い私が空に映った。