金星と月が重なり、三日月が西の空に沈むころ
俺はベッドを抜け出した。
物音を立てないようにして、簡単に着替えると、ひきだしの中にあるプレートネックレスを掴んだ。
月と星が刻まれたこのネックレス。
俺しか知らない秘密を刻む。
俺は二階の窓を開けて、屋根に乗った。
うまい具合に隣りの家と隣接してて、俺は地上におりた。
そのまま住宅地を駆ける。
誰かに見られたら、ただの家出みたいだ
そんなことを思って、ふふ、と笑う。
俺は近くの大きな川の土手に立った。
夜の風がほほをなでる。
掌にあるネックレスを見る。刻まれた月と星が交互に動いている。
俺は深呼吸すると、ネックレスを空に突き出した。
…すると、まるで吸い込まれるかのようにネックレスの月と星は夜空に消えた。
目を瞑る。
目をあける。
眼下に広がるのは、街。俺が住んでいる街が広がる。
俺は空を飛んでいる。
ありえないかもしれないけど…俺は夜空を飛んでいる。
掌のネックレスは光輝き、俺は願いを呟いた。
「夜空の中で願いを言えば、必ず叶う。」
月が教えてくれた。
馬鹿な月だ。
俺にそんなコトを言ったら、欲張るに決まってるだろ。
俺は願いを呟いた。
そして、見えない月に話しかけた。
見えない月は答えてくれる。
俺はそのまま夜空に座りこんで、月や星と話したり空を撫でたりした。
気がつくと、東の空が明るい。俺はあわててネックレスを握った。
目を瞑る。
目をあける。
俺は川の土手に座っていた。
夢なんかじゃない。俺がいた夜空の中は、夢や想像なんかじゃない。
俺が感じた現実だ。
俺は家に戻ると、誰かを起こしてしまわないよう、わずかな眠りについた。
学校。
俺はネックレスを握って、あの子を見てるいる。これが願い。
あの子は、俺に近付いてきた。
ネックレスが熱くなる。
月と星のSTORY
またどこかで会えるといいね。
俺はベッドを抜け出した。
物音を立てないようにして、簡単に着替えると、ひきだしの中にあるプレートネックレスを掴んだ。
月と星が刻まれたこのネックレス。
俺しか知らない秘密を刻む。
俺は二階の窓を開けて、屋根に乗った。
うまい具合に隣りの家と隣接してて、俺は地上におりた。
そのまま住宅地を駆ける。
誰かに見られたら、ただの家出みたいだ
そんなことを思って、ふふ、と笑う。
俺は近くの大きな川の土手に立った。
夜の風がほほをなでる。
掌にあるネックレスを見る。刻まれた月と星が交互に動いている。
俺は深呼吸すると、ネックレスを空に突き出した。
…すると、まるで吸い込まれるかのようにネックレスの月と星は夜空に消えた。
目を瞑る。
目をあける。
眼下に広がるのは、街。俺が住んでいる街が広がる。
俺は空を飛んでいる。
ありえないかもしれないけど…俺は夜空を飛んでいる。
掌のネックレスは光輝き、俺は願いを呟いた。
「夜空の中で願いを言えば、必ず叶う。」
月が教えてくれた。
馬鹿な月だ。
俺にそんなコトを言ったら、欲張るに決まってるだろ。
俺は願いを呟いた。
そして、見えない月に話しかけた。
見えない月は答えてくれる。
俺はそのまま夜空に座りこんで、月や星と話したり空を撫でたりした。
気がつくと、東の空が明るい。俺はあわててネックレスを握った。
目を瞑る。
目をあける。
俺は川の土手に座っていた。
夢なんかじゃない。俺がいた夜空の中は、夢や想像なんかじゃない。
俺が感じた現実だ。
俺は家に戻ると、誰かを起こしてしまわないよう、わずかな眠りについた。
学校。
俺はネックレスを握って、あの子を見てるいる。これが願い。
あの子は、俺に近付いてきた。
ネックレスが熱くなる。
月と星のSTORY
またどこかで会えるといいね。