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(続き)

 ところが、我知欲と喜怒哀楽愛憎と真善美が生命作用や自然法則に逆らって、我に趨り、知に溺れ、欲に捉われ、喜怒哀楽愛憎の情に流され、真善美」に傾き狂い出すと、必ずそこに罰現象として反価値の四逆(罪・穢・禍・過)三毒(貪・瞋・痴)三悪(貧・病・争)がおこり、身動き出来ぬ不幸、不運、不安、腐敗、堕落、崩壊の現象が起こってくる。

 罪とは、塵がつもり包む積む、つもって、知らず識らずの間に心が塵に包まれ、心が曇り光を見失って罪をつくる。

 穢れとは、気枯れ血枯れ(疲れ)で精気元気、根気、勇気、気魄や気魂などの気力を失って無気力になり、心が弛み廃れ、汚れ濁り乱れ爛れ腐れ堕落し、穢れると謂うことである。

 禍とは、災難・危難・凶事・不幸・不運は心が罪を作り穢れときにおこる。過ちとは、過失・過誤・失策・失敗・障害・怪我はすべて心の弛み、油断、不注意からおこる。

 三毒といわれる貧瞋痴というのは心の毒をいう。

貧――むさぼり、飽くことなき強欲、貧婪、貪欲のことである。

瞋――いかり、瞋怒、瞋恙、立腹、激怒、興奮または反動的に意気消沈したり、有頂天になったりすることである。

痴――疑う、愚か者、戯け者、馬鹿者、疑心暗鬼、不信不義などという。

(続く)