「 第十講 人生と国政 」
 
幕末から明治の初めにかけて行われた塾式教育の時代には、
行儀作法から始めて極めて具体的、
個性的、
実践的に学問教育が行われましたが、
それが近代の学校制度になるに及んで、
多数の生徒が一堂に集まり、
教科書をつかって勉強するようになりました。
 
それから師弟も人間と人間との関係、
直接の関係がなくなって、
ただ知識本位、
理論本位に終始して、
次第に人間としての具体的な存在や行動から
遊離して参りました。
 
(43 43' 23)
 
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