「今日は、極端な大衆社会、大衆時代になってしまった。此れをこのま々
   放任して行くと、必ず堕落し、混乱し、破滅する。是を救う少数者が、な
   ければいけない。道を開く、志を同じゅうする少数者が、出て来なければ
   ならない。」
 
   「もし、政治家、事業家、教育家、其々の人々が、もう少し真剣に、自分
   というものを究明したら、この世の中を一変する位、なんでもない。」
 
   「孤独は、全ての優れた人物の運命である。」
 
   「現代文明、都市文明、市民生活というものは、外物の刺激が多すぎ、
   強すぎて、とかく自己を疎外し、人間味が失われ、錯誤や悩みが限り
   なく、発生しています」。
 
明治維新は、三人でやったと云うのが通説なのだが、その一人は土佐藩の坂本竜馬であり、二人目は長州藩の高杉晋作であり、そして薩摩藩の西郷隆盛である。
何処かの宗教団体に、何百万世帯居ようが、国家の革新・維新は出来るものではない。人間の身体でも、髪の毛は多いが、眼など重要な器官は少ない。
 
明治維新が成った時、薩摩の大久保利通が、西郷に斯う言ったそうだが、「案外、意外なもんだったね」と、国家は一人で起こり、一人で倒れるのだ。有象無象の「烏合の衆」と云うが、数百匹の猫が居ても、一匹の虎には敵わない。数ではなく質の問題だ。
 
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