近来にない大雨を伴う台風が、北上しているのだが、幼い頃は、台風が来ると云えば、気持が高揚して、心がワクワクしたものであり、その台風が、思ったより小さかったり、逸れたりした場合ガッカリしたものだ。
 
小2・3の頃浜に出た所、遥か沖の方で波しぶきと共に、クジラ程の大きな魚が、飛び上がったの見たことがあった。その光景は今でもありありと思い浮かぶ。あんな大きな魚が、錦江湾内にいるんだろうか、今でも不思議でならない。
 
そして、よく台風の目に入ったものだが、そうすると空が真青になり、太陽が燦々と輝く、そして又、暴風雨に襲われ、網小屋に一目散で退避する。去った後の砂浜は、ゴミ類がすっかり洗われ、見違えるように変ったものである
 
その後、跡風と云って又一時的に、逆の方から強い風が来るのだが、裸足でいると足元を砂が叩きつける、それが痛いけど心地よい。そして、その辺にある木の葉っぱで輪をこしらえて、一面平らになった砂浜を走らして、追い駆けて行く