안녕하세요.

ソウルはさらに寒さが増して秋が深まるどころか一気に冬模様です。

寒さと戦いながら、ソウルのおいしいもの、素敵な場所にどんどん踏み出して充実した生活を送っております!!

 

(この写真だと踏み出してる感ないですね。)

 

さて今回は、オリジナル教科書の話。

私たちが通う弘益大学では、学校オリジナルの教科書を使用しています。2級の中間まで学習を進めると、だんだんと教科書の特徴が見えてきて、クスリと笑えることが多いんです。そんな私の気になりポイントを2つご紹介したいと思います

 

 

|| 初日から「付き合っている人はいますか?」

お国柄なのでしょうか。恋愛に積極的、情熱的と言われる韓国らしく、彼氏/彼女に関する話題が多くでてきます。一番最初の自己紹介の回では、周囲の人に聞いてみよう!という活動のコーナーの例文に「付き合っている人はいますか?」という質問が…!初対面からとっても積極的。日本の学校では見ることのない質問例。おそらく学生達をはっとさせたのだろうと(初日欠席の私は)思っています。その後も恋愛ネタは続きます。

 

「韓国人と付き合ったことある人ー?」

「彼氏/彼女いる人ー?」

「どれくらいつきあってる?」

「彼氏と会うときは何をしますか?」

「韓国人のカップルはけんかするときにこの表現をよく使います!」

「今度彼氏/彼女にこう言ってみてね!」

 

…という具合に、例を挙げればきりがないくらい次々とでてくるのです。身近なシーンを使うことで親しみやすさはあるものの、クラスで彼氏/彼女がいることを明らかにした学生は例文の餌食になっています。

 

そして先生方も、惜しみなく自身の恋愛遍歴や結婚話など結構赤裸々に語ってくれるのです。さらにいうと、担任のみさと先生は愛情表現も積極的で、

 

「요러분 사랑해요~♡(みんな愛してるよ~)」

 

と毎日さらりと言ってくれるんです。

どうやらこの「사랑해요(サランヘヨ)」という言葉、直訳すると「愛してます」なんですが、日本語で言うほど真剣味の溢れる言葉ではなく、あなたのことを大切に思っています、というニュアンスで家族や友達に気軽に好意を伝える言葉みたいです。そんなわけでいろんな人に好意を伝えたり、恋愛に関する話題をオープンに話すのがこの国の最近の文化みたいです。

 

 

|| がんばれ!완타오 ~(ワンタオ)!

そして次にお伝えしたい面白さは登場人物のキャラクターが際立っていること。

中高時代の英語の教科書を思い出していただきたいのですが、それらと同様に、弘益大学の教科書もいろいろな国からやってきた留学生の韓国生活を舞台に繰り広げられます。入学手続きや外国人登録、ソウルの観光名所の話など、留学生が実際に経験するシーンの中で文法表現を学んでいきます。

 

たくさんいる登場人物の中でも、私たちのクラスで

注目度No. 1は中国人男子学生の왕타오(ワンタオ)

 

20歳のワンタオは、韓国に来て彼女ができたそうですが、他の男子学生に比べて服装がダサいと言われ続けて悩んでいました。中国では母親の買ってきた服を着ていただけの彼は、彼女に指摘されてからいろいろと工夫を重ねますがなかなかうまくいかず、ショップのスタッフに相談メールを送るほどでした。一生懸命さが伝わってきますよね。

 

しかし、その後の教科書の例文を見ていると、どうやらその彼女とけんかをしたり、別れたとのうわさにもなったり。そんなワンタオの迷走は続き、今度は日本人留学生のよしこへの好意が描かれ始めています…!不器用なアプローチにクラスメイト一同「うん、仕方ないよね。」と思いつつ、放っておけないやつなんです。今日は、友達に紹介された美術学科の学生にアウトなメールを送っていました。そんな愛すべきワンタオが今後どうなっていくのか、興味津々です。

 

…という具合に、中間地点まで教科書を読み進めていくと登場人物の個性や人となりが出てきて、教科書と思えないくらいにストーリー性が出てきました!

 

 

|| 実在する生徒がモデルだった!

こうして私たちが教科書の文法表現以外の登場人物やストーリーに興味を持ち始めると、後半の授業を担当しているベテラン先生のトーンも上がってきました。なんと先生は、数十年前の教科書の作成のメンバーだったようなのです!そんなわけで最近は、教科書作成の裏話も聞かせてくれるようになりました。

 

実はこの教科書に登場するキャラクターは全て過去に弘益大学に在籍していた実在の生徒がモデルになっているんです。出身国がイメージできる学生の名前を使い、実際の学生と似たような性格でキャラクターが設定されているようです。だからこんなに一人一人のキャラクターが立っているのか!と納得でした。(あと先生が発表のテストで「細かな文法以上にストーリーが大切だ!」と強調していた理由もなんとなくここにあるような気がしました。)

 

ちなみに日本人代表のよしこ。東京出身で、東京に留学していた韓国人に韓国語を少し習ってから韓国留学に来たということです。このよしこ、結構モテモテで。前述のワンタオ含め2名の留学生から好意を寄せられている模様。しかし、そのうち1名(ワンタオじゃない方)を自分の友人のデート相手として紹介するという「小」どころかただの「悪魔」ぶりを発揮しています。海外で日本人女子モテる説は本当なのかもしれないですが、なかなか悪い奴に描かれています。これまた先が気になりますね。

 

先生曰く、この先の大きな展開は3級に続くのだそうです。気になりますね。

 

・ ・ ・ ・ ・ ・

 

これを読んだら、弘益大学の授業受けてみたくなりませんか?笑

 

明日は再び復習のパート。

今日も宿題がたくさん出たので、そろそろそちらにとりかかります!

なかなか手が回ってないけれど、ソウルで開拓した素敵なお店情報がたまってきたので、いずれそちらもまとめて紹介したいと思います

 

その前に今日の学食

今日は16階にあると聞いていたちょっぴりVIPな学食に行ってみました~

 

それでは、또 봐~

 

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