2011/03/21(月曜日)雨 | 兄者新聞 とりとめのない毎日とありふれた日常

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今日は2011/03/21月曜日です。

ラジオで被災地のおばあちゃんがこんなことを言っていました。

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たちのような年寄が生き残って、若い人たちが大勢犠牲になってしまった。
申し訳ない気持ちでいっぱいです。


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お気持ちお察しします。
ですが、若い人でもお年寄りでも生き残ったこと、亡くなったことには意味があると思います。
これには私個人の主観もありますが。

数年前に私は親父が病気のため亡くなりました。
それ自体はとても悲しいことでしたが、そのときいろいろ分かったことがあります。
残されたものは、そのときにならないと分からないいろいろなことがあるのです。
そのとき、もっとしておけばよかったと思うことに気が付くのです。
そういうときじゃないと気が付かないことがあると思います。

子を持つ親の身となれば、自分の命と引き換えにしたいと思うのは誰でもそうだと思います。

ですが、残ったもの・残されたものは、そのかけがえのない命をつないで行かなくてはと思います。
お年寄りにはお年寄りでしか知りえないいろいろなことがあります。
特に変わってしまった食生活などは、おじいちゃんやおばあちゃんでしかわからないことがたくさんあると思います。
日本では昔から「乾物」「豆類」の料理が多くありました。
その調理法などは、恐らく今の若い人はよく知らないのではないかと思います。
乾物や豆類を上手に使った伝統料理は、地域に住むお年寄りが延々と伝えてきた文化です。
ご飯を炊くのも、炊飯器がなければないで炊飯する方法をいろいろと知っています。
今の時代は便利になりすぎて、そういうことを忘れてしまっています。

お年寄りは文化の伝承者です。
どうか伝えて欲しいと思いますし、残った若い世代は聞いて欲しいと思います。
だから、ラジオで申し訳ないと言っていたおばあちゃん・・・。
気持ちは痛いほどわかります。
ですが、残されたものには残された理由があります。
これからは、助かった命をより輝かせる何かに賭けてください。


 今日はあいにく(?)の雨模様です。
福島原発では懸命の作業が続行されています。
いろいろな弊害があると思いますが、この雨の水も少しは冷却の手伝いになってくれているのかな?とか思います。
東電社員、自衛隊、東京消防の皆さん、続々と応援の方が集まりはじめています。
いろいろな情報の錯そうにより、海外では憶測の報道が先行してしまいました。
ですが、今福島では多くの方が危険な作業に当たられている。

 今、日本は戦後最大の試練と向き合っています。
それは、今回震災で犠牲になられた方の尊い命だけでなく、戦争で失われた多くの国民の命をもつなぐ「日本という国」の過去と今、未来をつなぐ試練だと思います。

私を含め、被災地の方も、そうじゃない方も諦めずに明日を目指しましょう。
被災地の皆さんも、私たちも、世界の中で輝く日本を作っていく立役者ですからね。

さ、今日も一日頑張ろう。