今日は2011/03/18金曜日です。
茨城県行方市の天候は晴れ。
寒いは寒いけど、我慢出来ない寒さではありません。
他の人はどうかわかりませんけど。
手がかじかんでタイプもぎこちなくなっていますが、電気も通電していますし、自販機も動いていて、暖かい飲み物も買うことができます。
とても有り難い環境です。
第5グループになっていますが、被災地ということで計画停電枠から外されているわけですが、それでも節電です。
今こそヤシマ作戦です。

私の住む地域では、電気もあり、水道の整備にもとりかかっています。
ですが、ほんの数キロ離れた地域では、今でも電気・ガス・水道などのライフラインが寸断されたままです。(潮来市日の出地区)
夜はリビングのみ電気を使用し、他の部屋などでは節電。
自宅では最近PCの電源すら入れずに過ごしております。
消費電力がさほどでないにしても、台数がありますので多少は効果あるかと。
近所のスーパーでは少しずつ商品が揃い始めています。
牛乳や野菜、果物、精肉関連。
購入には制限があったりしますが、買おうと思えば買うことができる環境になってきています。
ありがたい。
我が家にはまだ多少でも食糧がありますので、買い物には行ってません。
まだ必要というわけでもありませんし。
水はまだ断水中。
お風呂に入れません。
ま、これも生命の危機には及びませんので、海外生活の長かった自分としてはお風呂は別に我慢できます。(海外生活は嘘)
気の持ちようで、最近はいろいろなものが我慢できる体質になっています。
精神的にかなり参ってはいますが、もっと甚大な被災地の方のご苦労と比べればまだまだ恵まれているんだと自分を含め家族と毎日話し合う日々。
不謹慎ですが、おかげで娘といろいろ話しをする機会が増えたような気がします。
同じようなことが、今の東日本では生きる支えになっているところが多いと思う。
声を掛けあいましょう。
人にとって「声に出す」というのは重要です。
思いを形にする手段として、是非皆さんの周りでも声を出して、かけてください。
それは家族に対しても、ご近所さんに対してもです。
「お水はありますか?」「ご飯は食べてますか?」「食べ物はありますか?」
こんなときですから、お水も食べ物も十分すぎる量はありません。
ですが、もし足りていないというのであれば分けてあげるくらいのことはできます。
私の住むご近所さんは、どちらかというと高齢化が進んでおり、給水があっても水をもらいに行くことが難しかったりします。ガソリンも十分ではありませんので、自動車で行くということもなかなか難しい。地下水が使えるのですが、それはトイレなどに使う程度が限界の水質で、まともに飲み水として使うには難しい。
毎日、少し遠回りになりますが、店頭を経由してきれいな井戸水をタンクやペットボトルに詰めて配りまわる毎日です。
ただのお水です。
でも、そのお水が今では地域と自分をつないでくれている。
今までなら、洗い物をしているときに、蛇口から排水されていたお水でもあるのです。
ですが、それが今ではものすごく貴重な存在になっています。
自分はお米屋さんですから、お米も多くは無理ですが近所に持って行っています。
各家庭で5キロ。
なくなったら言ってください・・・と声をかけます。
とても喜ばれる。
朝、庭先で顔を見かけても「お米まだ大丈夫ですか?」「お水はまだありますか?」と声をかける。
「まだ大丈夫よ^^ありがとね!」とおばさんたちの元気な声が聞こえる。
こんなことでもなかったら、今まで味わえなかった気持ち。
小学生の娘も、今のところは自宅待機。
小学校は来週から行けるようです。
一人娘でわがまま放題に、立派なツンデレに育った娘ですが、最近は周りの様子を少しずつ分かってきているようで、震災前のようなわがままをあまり言わなくなりました。
これはこれである意味可哀想なことなのかもしれませんが、人は我慢するということを知って初めて「感謝」「有り難さ」を知る生き物。
今では、何も言わなくても自分から進んで娘が持つには重い水のタンクなど必死で運ぶ手伝いをしてくれるようになりました。
きっと自分も何かしなくてはいけないと思ってくれているのだと思います。
その姿をご近所さんも見る。
「えらいね!」と褒めてくれる。声をかけてくれる。
娘も自分がしていることが何であるか知る。
昔はこういう人同士の付き合いがもっと濃かったような気がする。
今はいろいろなものが溢れて、どうしても軽薄になりがちです。
声を出さなくても、活字としてネットに発言できる。
情報を取り出すにしてもネットやテレビ、ラジオなどから入手できる。
人とあまり関わらなくても、ある程度生きていける社会になってしまった。
でも、それは本当の意味で「しあわせ」なことではないことに、自分自身ネット社会の住人として長年生きてきたわけですが、やっと気がついたような気がします。
なにはともあれ、あれから一週間。
まだまだやり残していることは多そうです。
まずは復興。