明けましておめでとうございます。
稲城市民オペラは、今年も新たな年を迎えることができました。
合唱団団長の高橋です。
私たちは今年6月、モーツァルト作曲のオペラ『フィガロの結婚』の上演を予定しています。
当団にとって、記念すべき初のモーツァルト作品への挑戦です。
昨年上演したラヴェルの『子供と呪文』から、時代をさかのぼることおよそ140年。
音楽史の大きな流れを体感できる一年となります。
稲城市民オペラでは、これまで本公演と併せて「オペラ文化祭」という取り組みを育ててきました。
今回も本公演に先立ち、5月にオペラ文化祭を開催します。
オペラの上演には、歌や演技の稽古だけでなく、衣裳や小道具の制作、メイクなど、
舞台づくりのための多くの準備が欠かせません。
さらに、物語の多くが西洋の過去の時代を背景としているオペラでは、
当時の歴史や思想、文化を理解することが不可欠です。
作品の送り手として、これらを十分に咀嚼しなければ、
その魅力をお客様にしっかりと届けることはできません。
オペラ文化祭は、そうした準備の過程そのものをお客様と共有するイベントです。
とりわけ、作品を別の視点から捉え直し、サイドストーリーとして音楽劇に仕立てる試みは、
昨年のガラコンサート「オペラ・ツアー」でもご好評をいただきました。
今回取り上げる『フィガロの結婚』は、奇才ボーマルシェによるフランス語の戯曲として初演され、
その2年後にモーツァルトによってオペラ化されました。
革命前夜のフランスをはじめとするヨーロッパ社会で、
この作品がどのように受け止められ、どのような影響を与えてきたのか——
その背景を抜きにして、『フィガロの結婚』を語ることはできません。
オペラ文化祭は現在、まさに企画の詰めの段階にありますが、
こうした要素をふんだんに盛り込んだ内容になる予定です。
今年前半は、私たちの活動にとって大きな山場となります。
皆さまにより豊かなオペラ体験をお届けできるよう、
徹底した研究と創意工夫を重ね、一つひとつ形にしてまいります。
本年も、稲城市民オペラの活動への変わらぬご支援を、何卒よろしくお願い申し上げます。
2026年5月10日(日) 「オペラ文化祭~フィガロの結婚」
2026年6月21日(日)13時開演 オペラ『フィガロの結婚』(全幕イタリア語上演)
会場(両日とも):稲城市中央文化センターホール
