もう、10年以上前の話になります
週末の夜、友達とふたりで
滋賀県の長浜という場所でお酒を飲んだ後
私は一人、酔いさましのため
駐車場に停めておいた車の中で眠ることにしました。。。
少し飲みすぎたようで、なかなか寝付けなかったのですが
横になってから既に数時間が経過しており
時計はもう深夜の2時をまわっていました・・
『もうそろそろ大丈夫かな??』
この頃は今ほど飲酒運転の取り締まりが厳しくなく
私自身
お酒を飲んでも、数時間眠ってから運転することも少なくありませんでした・・(←あかんやろ!!)
この日もいつものように
車のエンジンをかけ
自宅のある大津市に向かいました・・・
40分くらい走った頃でしょうか
『んっ!?ここはどこや・・??』
気がつくと、明かり一つもない真っ暗な田舎道に迷い込んでいたんです・・・
『うわ~っ!!めちゃやばい!!』
当然、カーナビなどなく
迷う≒死
を意味しました・・・←それは言い過ぎや
少し焦りながらも車を走らせていると
前方になにか見えてきました
『あっ!?』
『踏切が・・』
『こんな田舎道にも電車が通ってるんや・・』
そうこう考えている間に車はどんどん踏切に近づいて行きます
そして、
踏切の手前数メートルに近づいたとき
突然、
カーン
カーン
カーン・・・
ゆっくりと
遮断機が降り始めました
まるで、私の車をその場所に留めようとするかのように・・・
『えっ・・!?』
気味悪いと感じつつ、踏切の手前で車を停車させ
電車を待つことにしました
(この時、冷静であればすぐに気づいていたのですが
この時間にこの場所に電車が通るはずがないのです!!)
真っ暗の場所に停車してから
およそ3分以上が経過したのですが
いっこうに電車が通過する気配がありません・・・
『おかしいな・・・』
左右を見渡しましたが
真っ暗でなにも見えません・・・
『普通、田舎の見渡しのいい場所なら数100m先であっても
電車のライトの明かりくらい見えるはず・・・』
カーン
カーン
カーン・・・
真っ暗やみの中
遮断機の警報だけが不気味に鳴り響いています
『やっぱりおかしい!!』
『もう、10分近くこの場所にいるやないか・・!!!』
・・・・・
『それに・・・』
『こんなド田舎に、こんな時間に通る電車なんて・・』
『あるわけないですやん!!!!』
↑ ↑ ↑
やっと気付いた稲川さん
そして・・・・
真っ暗やみの
線路の左前方から
何かが近づいてくる気配が・・・
『な、なんか近づいてくる・・・??』
姿は見えないのですが
気配だけが、ゆっくりと
私の乗る車の方に・・・
『やばい、なんかが来る!!!』
全身の毛が逆立つような霊気に襲われ
(私は霊の気配を感じたり、見えたりするときはきまってこんな感じになります)
気が付いたら
舗装されていない細い道で
車を何度も切り返そうとしていました・・
そして、やっと最後の切り返しが終わる直前に
右サイドミラーに写ったのは
踏切の手前に手向けられた花束でした・・・
「ノーッっつ☆ΨΩ£!!!!!!!」
外人も驚くぐらい完璧な(?)ノーッ!!を発した直後に
車は急発進!!!
『花束・・停車中には全く気付かんかったのに・・・』
霊気は徐々に遠ざかっていきます・・・
正直、こん時はバックミラーを確認する余裕もなかった
もちろんほろ酔いも
一瞬で冷めましたから・・・
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ある意味、飲酒運転の天罰が下ったのかも知れませんね。
そして
遮断機が降りたのは
霊がみせた幻影だったのかも知れません・・・
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●追伸
Uターンをする直前、
恐怖のあまり、一瞬
『電車は来ていない!!・・なら・・』
『このまま踏切のバーを押しのけて直進して逃げよう!?』
とも考えました・・・
でも、もし、あのとき恐怖に負けて←充分ビビってましたが・・
真っ暗な踏切を直進していたなら・・!???
私は今、この場所にいなかったかも知れません・・・
言い過ぎかもしれませんが
踏切がこの世とあの世の境目だった・・・
そんな気がしてならないのです・・・
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