平成30年6月14日に行わ
れた一般質問の答弁要旨を全
3回に分けてお伝えします。

 



①小・中学校におけるイジメ
の傍観者について
②独立行政法人野洲市民病院
の経営計画について、ほか


今回投稿で①
2回目投稿で②前半
3回目投稿で②後半
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【通告1】
①小・中学校におけるイジメ
の傍観者について

答弁要求者:教育長
【問】稲垣発・教育長


小中学校におけるいじめの傍
観者についてだが、連日いじ
め報道がなされているが被害
者の子どもの人生を狂わせ、
不登校や自殺といった問題の
引き金となっている。

一般社会で大人が他人を怪我
させれば傷害罪になり、相手
を罵れば侮辱罪で警察に逮捕
される可能性がある。

しかし学校の中に入ると実態
が見えにくくなる。本市にお
けるいじめの定義、実態につ
いて問う。

【答】教育長


インターネットを含み一定の
人間関係がある相手に対して
ダメージを与える行為である。
本市のいじめの認知件数は昨
年度1年間で小学校164件、
中学校34件、計198件で
ある。

【問】稲垣発・教育長


指導方法について問う。

【答】教育長


2点に重点を置いている。1
つ目は未然防止。いじめは決
して許されないとの理解を促
し規範意識を高め、互いの人
権を尊重する心の育成を図る
と共に、その土台となる人間
関係づくりである。

2つ目は早期発見と組織対応
。アンケートを実施し早期発
見に努めている。認知した際
には組織的な指導にあたって
いる。

【問】稲垣発・教育長


いじめの認知はどの段階で保
護者に伝わるシステムになっ
ているのか、問う。

【答】教育長


早い段階で保護者と協議をし
ていく。

【問】稲垣発・教育長


いじめに直接関わらないが加
害者との関係性により下手に
関わると次は自分がターゲッ
トになるといった恐れを持っ
ている傍観者たる生徒も存在
する。

傍観者は、自分はいじめに加
担していないと思っているが、
他人の権利が侵害を黙認して
いることから結果としていじ
めを容認していることにつな
がる恐れがある。

いじめが発生した場合傍観者
ではなく救済者、仲裁者が出
てくることが何よりも重要で
あり、いじめ撲滅に合理的で
あるが、問う。


【答】教育長


生徒自身がいじめについて考
え、議論する。いじめ撲滅や
命の大切さを呼びかける活動、
それから児童・生徒自身の主
体的な活動が大切である。

道徳の時間や人権学習の時間
にロールプレイングなどの体
験的な活動を取り入れたり、
児童・生徒自身が全校に呼び
かける集会を行っている。

また仲間づくりの視点から、
いじめを許さない仲間づくり
ということにも力を入れてい
る。

【問】稲垣発・教育長


本件の趣旨であるが、私自身
も小学校、中学生活送る中で、
傍観者の立場に陥ったときの
体験だが、加害者との関係性、
それは小・中学校もそうであ
るし、大人になってからも傍
観者のまま見て見ぬ振りをし
てしまったことがある。

教育長の教員時代の過去の取
り組みを問う。

【答】教育長


いじめは、加害者の他に三者
あると考えている。

1つは同調する者。もう1つ
は扇動する者。最後は稲垣議
員が話したように傍観者とい
う立場である。

そういう子どもたちに対し同
調、扇動は絶対許されないと
いうことは学習の中でも学ん
でいくので、ただ一番課題と
なるのは、傍観している、中
々言い出せない子どもたちだ
が、そういう子どもたちは集
団づくりにより、自分は言え
ないが友達には話ができると
か、その友達から先生に言え
るとか。そこから入ってくる
情報は結構ある。

傍観というのは、結局加害者
になるという思いで学級指導
を進めていった経験がある。

自分から言えなければ、誰か
友達、班長、先生に伝える。
現在は丁寧に指導している。

「小・中学校におけるイジメ
の傍観者について」

答弁要旨終了。