私は、小・中・高と統率され
た学校環境にいたので、いわ
ゆる「学級崩壊」には、縁が
無い学校生活を送りました。
そのため、その言葉とは、社
会人になって、初めて出会い
ました。
さて、9月に野洲中学校(和
田晋校長)で、生徒対応の際、
教職員の方が怪我をされ、全
治一週間の被害届が提出され
たそうです。
実は、この件を知った発端は、
在校生の保護者からの情報提
供だったのですが、併せて授
業中、生徒の私語や、特定の
生徒の立ち歩きが常態化して
いて、授業に集中しにくい環
境にあるらしく、一度実態を
調査してほしいとの要望が寄
せられました。
事件後、教育委員会より、議
会側には、報告がなかったこ
とと、学校教育は、当職の文
教福祉常任委員会の所管事項
でもあるため、11月4日、
木下善広教育部次長に、内容
の説明を求めたところ、11
月8日、川端敏男教育長、藤
池弘教育部長と、懇談させて
いただきました。
意見聴取の内容を要約すると、
注視が常態的に必要な生徒へ
の対応の際に、教職員がケガ
をされた、一過性のことであ
り、学校運営に関しては、支
障はきたしていないとのこと
でした。
教育現場は閉鎖的なので、問
題が起きても明るみに出るこ
とが少ないのが、一般的であ
るため、実態把握のため、
厳正中立の立場で、本日野洲
中学校を訪問し、主に第1学
年の5クラスの授業を見学さ
せていただき、可愛らしい一
年生の姿に癒された時間を過
ごしました。
授業中の教室の様子ですが、
確かに、全体的に授業中、私
語が目立ち、子どもたちに落
ち着きがなく、モノが宙を舞
う場面にも遭遇し、勉強した
い子は、集中できない環境下
にあるとの、個人的心証をも
ちました。
しないことは、教職員個人の
責任や問題ではなく、学校全
体で見るべきであり、担当教
職員が、学校や野洲市から、
不断の協力体制が、あるかど
うかが、重要であると考えま
す。
生徒の面倒は、担当教職員が
見るべきという風潮があるの
であれば、それを排除し、教
育委員会としても、学校に任
せきりではなく、積極的な対
応も必要となってくるのでは、
ないでしょうか。
まずは、加配教員、支援員を
充実させることにより、授業
の進め方に幅が出てくること
や、支援を必要とする子ども
へのサポートがきめ細かくな
ることは、明らかであると改
めて感じました。
学校は、義務教育であり、誰
もが経験をする過程のため、
保護者は、自分自身の経験
を通して、判断しやすい側面
が存在すると思う。
しかしそれは、生徒側からの
立ち位置で、教職員側から見
た学校の立ち位置は、若干異
なるはず。
その観点も忘れないように、
学校を定期的に訪問し、実情
把握に努めて参ります。
解決の糸口は、簡単ではない
と思うが、成果に結びつくよ
う、地道に活動していきたい。