■市の財政と今回の計画、そ
して私観


全国的に行政側が作る計画は、
全てとは言いませんが、都合
よくつくられるものが、目立
ちます。東京オリンピックの
運営費も、事前の計画から事
業費が6倍になりました。

建設費用が高騰する中、本整
備計画も、総事業費の上昇や、
開院後の減価償却費負担で、
病院継続が困難になる可能性
が高いと、判断しています。

これらを踏まえ、本市の財政
は、総事業費の上昇や、収支
計画の下方修正に対しいくら
まで耐えうるのか、検証する
必要があると思い当職が提案
したところ、

市長は「赤字は想定していな
いので、下方修正の検証はす
る必要がない」、

「赤字の拡大時の対応策は、
健全経営すること。一生懸命
やって赤字になるなら、医療
制度が悪い」と述べ、予定通
り行かなかった場合の、対応
策がないことがわかりました。


記者会見翌日の産経新聞  ↑

※そこで、現・民間野洲病院
を、市が買取り、現在の場所
のまま、施設や設備を使用し
て、市立病院化(但し、非公
務員型の独立行政法人、又は、
指定管理者制度で運営)する
ことを提案します。


耐震性が問題となっている、
現・民間野洲病院の「東館」
は、駐車場敷地を利用した建
替で十分対応できます。また、
市長案による市立病院整備に
は、事業費として約86億円
を想定していますが、



対案は、半分程度の費用で済
み、市の財政に対する影響も
最小限に抑えられ、健全な財
政運営が可能です。

そして市の現・民間野洲病院
への貸付金や、銀行等からの
借金の連帯保証人を市が引き
受けていることによる、10
億円超の偶発債務を、購入費
用に実質的に充当でき、市民
の税金を早期に回収できます。

購入後、東館は建替工事が必
要なものの、北館・西館は十
分使用可能であることから、
無駄な出費とはなりません。

そして何より、多額の費用を
要する公務員型の経を極力避
け、非公務員型により、地域
医療を維持すべきです。

本市の人口は、戦後の産業構
造の転換や、就学、就職によ
る転出により、停滞傾向にあ
り、2055年には、現在の
5万人から、4万人に減少す
ると予想され、また高齢化、
生産力縮小により、財政力指
数の維持が困難になると思わ
れます。

現在の市財政状況は、依然と
厳しく、借金は、特別会計と
合わせて、450億円を抱え
ています。これは、一人当た
り88万円になります。財政
調整基金等、市の流動資産も、
十分とはいえず、地方交付税
の段階的な減収を控える中、
市長案により、病院整備が行
われ、収支計画が事前予想に
反した場合、本市は不測の事
態に陥る可能性が高く、財政
破綻した夕張市のようになる
恐れがあります。 

市長が提案している、野洲駅
南口を立地場所とする、新・
野洲市立病院整備は、即ち、
市の玄関口に、ベルリンの壁
を作り、今後一世紀の間、人
的・商業・交通流通を遮断す
ることを意味しています。

私は、洗練されたデザインの
低階層商業施設を野洲駅南口
に整備し、美しい四季の花が
彩る、景観に優れた市民公園
をその中心に据え、「にぎわ
い」と「やすらぎ」が調和し
た、市民が集う、憩いの場所
を創りたいと思います。