6月に遡りますが、祖母が以前
から、行きたがっていた京都府
宇治市にある「三室戸寺」、別
名、紫陽花寺に、リハビリを兼
ね連れて行ってきました。
祖母の幼少期、生まれ育った自
宅の庭には紫陽花が咲きみだれ
ていたそうです。紫陽花の紫や
青は、色彩感覚に訴えてくる不
思議な美しさがあり、眺めてい
ると、何故か私はモネの絵画を
思い出します。
三室戸寺は、「花の寺」として
知られていて、5月はツツジ、
6月はあじさい、7月はハス、
秋は紅葉など、四季を通し美し
い花模様が楽しめます。
広大な5,000坪の大庭園に
彩る1万株の紫陽花は、時間
がゆっくり流れているように、
気持ちを和やかにしてくれます。
境内には、口の中の玉に触ると
勝運に恵まれる狛牛の宝勝牛。
巨大な球体の中に入っている卵
(石製)を立てると幸運が訪れ
る狛兎。
触った部分で様々なご利益のあ
る狛蛇などもあり、他のお寺と
は、少し違う趣向があります。
三室戸寺の創建は奈良時代にさ
かのぼります。現在の本堂は約
180年前に建立されたものです。
空へ向かって伸びる杉木立と
その間に咲く紫陽花。散策は
日々の疲れを癒してくれます。
紫陽花の花言葉は「移り気、心
変わり」。祖母に残りの人生を
謳歌してもらい、心地よさを感
じる日々を過ごしてほしいなと
思う一日でした。