市役所議員控室で、予算書を読んで

いて思ったことですが、




民間の企業会計は

「複式簿記」ですが

市役所は財務分析に不向きな

「単式簿記」を採用しています。

そのため、多方面からの

精査にかなりの時間を要します。


単式簿記とはある特定の

財産の増減を記録するもの

であり、現金の出入りを記録

するおこずかい帳みたいな

ものです。

それに対し、複式簿記とは

必ず借方と貸方の両方に
記録がなされることです。


のため、複式簿記だと
仮に会計処理に工作をしても
最終的には、ツジツマが
合わなくなって、すぐに間違いを
発見することが可能で、
粉飾決算が発覚します。


貸借対照表に表示される

資産・負債は過去からの

連続性がありますので、

勝手に都合よく金額を

変えることが出来ません。


しかし、単式簿記だと隠蔽が

容易です。当年度の収入と支出

の把握のみなので、複式簿記の

ような仕組みがありません。


自治体の膨大な

取引の中から間違いを

探すのは途方もない作業であり

間違いの原因追求は困難な

状態となります。


そこで、複式簿記を導入している

自治体を調べたところ、

前東京都知事石原慎太郎氏が
東京都の会計に複式簿記を

導入する準備を2002年から始め

2006年から導入、公認会計士

よる外部監査も実施するように

しました。


石原氏は、一橋学在学中に

公認会計士を目指し勉強を

していた経験から、自治体会計に
単式簿記が採用されている現状
に疑問を持っていたそうです。


当該分野において、東京都の事例は

保守的な自治体が多いなか、

先進的なことではないでしょうか。


普通の市民が理解できるように、
現代会計ルールの導入が必要だと

思います。


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