今回から、前編、後編に亘り
今後どうなるのか「野洲病院」!



をテーマに、記事を書きたい
と思います。皆さんも承知の
通り、老朽化と耐震性、さら
に最新の設備に更新する必要
性が認められ、現・民間野洲
病院の新築・移転が検討され
ています。



野洲病院受付  ↑

しかし、地域の中核的医療機
関を新築または移転するとな
ると、市は巨大な財政負担を
強いられます。

また市は、過去の野洲病院の
経営危機において、積極的な
財政支援を続けてきましたが、
野洲病院に貸し付けた地域医
療振興資金9億円に対する未
償還元金が約6億7千万円(平
成23年3月末現在) あるこ
と。

野洲病院が第三期増築工事等
に伴う民間金融機関からの借
入金に係る償還元金が約9億
円(平成23年3月末現在)
残っていることも問題となっ
ています。

そこで本当に中核的医療機関
が必要なのかという視点に立
つと、野洲周辺には、

・「滋賀県立成人病センター」
・「守山市立市民病院」」



守山市立市民病院  ↑

・「済生会滋賀県病院」
・「近江八幡市立総合医療センター」



近江八幡市立総合医療センター  ↑

等、車で10分~15分で移
動できる距離に比較的設備の
整った大きな病院が存在しま
す。

「野洲市内に病院がなくても
大丈夫ではないか。」という
仮説も立てられるわけです。

ところが、市民にとって市内
に病院があることは、救急時
の対応や近くで入院治療を受
けることができるなど、

病院が医療サービスを提供す
る施設だけでなく、安心安全
な市民生活を保障する精神的
な支えになっている
と私は考
えます。



野洲病院にサイレンを鳴らし、入る
救急車  ↑


また、市民の高齢化が進み、
在宅医療の重要性が増すこと
を考えれば、市内の医療機関
との連携や広域的な医療の役
割分担の観点から「一定の役
割を担う病院」は必要です。

幸い現在のところは、病院閉
鎖ではなく、野洲駅周辺もし
くは、野洲市郊外という線で
の移転が検討されているよう
ですが、

私は、以前のブログ記事でも
お伝えしたように駅前の複合
施設に何でもかんでも入れて
しまう考えには反対です!


駅とその周辺は商業圏として
の最適なまちづくりを進め、

中核的医療機関は地価の安い
郊外の広い敷地を使って、利
便性よりも先端医療が受けら
れる「病院としての機能」を
重視した野洲市民のための病
院を、支持していきたいと思
います。