こんにちは!スタッフのちえです。

秋の土用は10月20-11月7日でしたが、

今回はちょっと早めの10月13-14日に開催しました。

 

今回は、地元からの参加の他にも、愛知や神奈川、隣の諏訪からなど

色んな所から参加してくれました。

私は途中から参加なのですが何と実はこの梅湯流し断食リトリート合宿、13回目なのだそうです。

今回の様子を写真を交えながらご紹介しますね。

スタッフの私は今回は神奈川から参加させてもらいましたが、

長野に来ると空気がキレイだな〜 と実感します!

後会場の民宿、よしよしに着くと何だかホッとするんですよね。

何ですかねこのフルサト感。

 

今回は全部で8名の参加でした。

手前で甘酒飲んでいるのは私ですが、

この合宿では甘酒と黒入り玄米茶、梅干しなどを取り入れつつの参加OKなので

割と初めての方でも参加しやすい形態になっています。

今回も、初めて参加の方が2名いらっしゃいました。

この合宿では、年4回ある季節の変わり目である土用に

わざわざ立ち止まり、自分の体や心と向き合う時間を作るということを目的としていますが、

それと同時に「断食」という精神的にも肉体的にもピンチの状態に敢えて自分達を設置した中で

いかに場を一緒につくっていけるかという共同創造へのチャレンジの場をつくっています。

講師もスタッフも一緒に断食をしながらの参加です。

まずは、他己紹介の時間をとってお互いを知る感じにしました。

全員の前でいきなり自分の話をするのは緊張することもありますが、

目の前の一人とは普通に話せたりしますよね。

そうして一人と打ち解けると、その打ち解けた雰囲気が

場全体に伝わり、「場」としての緊張感がぐんと和らいだりします。

 

今回は数分間、「自分が今ときめいていること、関心のあること」

についてお互いに話して、話を聞いた方が全体に共有する、という方法をとりました。

 

その後は、断食や梅流しが初めての方もいたので、

合宿で参考にしている書籍の

釈尊の断食法をパラパラめくりながら断食の効用や効果について講師の冨田貴史さん

(書籍 春夏秋冬 土用で暮らすという本も書いてらっしゃいます)のレクチャーや、

これまでの参加者の参加してみての実感などの意見交換をしました。

 

断食合宿というと割と厳しい修行なイメージですが、

この梅湯流し断食リトリート合宿の特徴は、

・甘酒や梅干し、黒炒り玄米茶を取り入れながらなので、初めて参加のハードルが低い

・土用の時期に年4回やっているということ

(季節ごとに連続して参加することでより自分の体調の変化を経過で見られること)

・1泊2日という短いスパンでも参加できること

・最後に梅湯流しという宿便を流す作業を合同でするということ、

・体と心の両面で無防備になる状態をみんなでケアしあう場をつくっていること

・地元のつながりのある農家さんの無農薬野菜で梅湯流しをしていること

・お灸や生姜湿布など、普段に持ち帰れる養生法をシェアしあうこと

 

などなどこれまで13回もやったせいもあるのかとっても特徴的な合宿になってきています。

私のこれまで参加してきた個人的な実感としては、

断食を通して、自分の食欲が何で成り立っているのか、

その根源の欲求(ニーズ)の部分から分解して理解できた気がします。

というのは、私の食欲は常に周りに人がいる時に発生するんだな、とか

食べるという行為一つとっても「お腹が減ってる」から食べてるのか、

「ストレスが溜まってる」から食べてるのか、「淋しい」から食べてるのか、

自分は今どういう状態なのかな、というのを認知しやすくなりました。

「食べる」という行為が決してエネルギーを確保するという肉体的な意味だけでなく、

自分にとっては「誰かと一緒に」食べるという社会的な意味がすごく大きいのだなと

実感できたのはとても大きいです。

 

講師の冨田さんが言っているように「食べるのが"好き”な人ほど、断食はしてみてほしい」

というのは本当にそうだなと思います。

 

 

 

断食の効用の説明が終わったところで、明るいうちに最近合宿に取り入れて

好評だった「ニーズ散歩」というのをやりました。

 

断食というのは肉体的にも精神的にも無防備になりやすいのですが、

自分の心と向き合うという事は、他の人の存在が有って初めてできることもあるかと思います。

このニーズ散歩では、NVC(非暴力コミュニケーション)というコミュニケーションの手法を取り入れて、

誰もが持っている欲求についてペアになって、

「□□さんにとって〇〇はどんな感じで活き活きするの??」というような質問を切り口に

お互いの話を聴きあうこと。それも散歩しながら。

というそれだけのことなのですが、これが、いいんです、、、

普段の生活の中で、お互いの話を、ただ聴きあう、ということがいかに貴重かを感じさせてくれます。

それと同時に、相手の欲求(ニーズ)について話を聞くことで、自分にも気づきがあったりして、

無意識下で私たちがつながっていることがなんとなく顕在化する時間でもありました。

 

誰もが持っている欲求(ニーズ)についてはこちらのPDFを参照してくださいね。

 

 

 

帰ってきてからは、おなじみの梅花拳のシェア。

スマホやパソコンなどで固まりがちな肩甲骨周りのマッサージなど、

簡単に家族やパートナーとできるマッサージをシェアしあいました。

夜は、お風呂の前にお灸タイム。このお灸は愛知の春日井にある

十字の漢方から毎回購入させてもらってます。

このお灸はアツすぎず、確実に気が通るのでオススメです。

講師の冨田さんと十字の漢方の大成功晃太郎先生のゆるーい

ネットラジオである養生FMも地味に更新されてるので、

陰陽五行や季節の養生に関心ある方は是非是非聞いてみてください。

私はイラストを描かせてもらってます。

これから冬になるので、No.3とかは特におすすめです!

 

その後は近くの高遠さくらホテルの温泉に行ける人で行って、

あったまって早めに就寝という感じでした。

 

2日目

 

午前中は

朝もそれぞれの体調などのチェックインをした後、

9時から体操と生姜湿布を行いました。

写真を撮りそびれてしまいました。

 

午後からは会場を近くの道の駅「メルシー」の会議室に移して、

いよいよ最後の梅流しのスタートです。

 

近年の台風や獣害、気候変動などの影響で、農家さんも

色々大変な中、この合宿では毎回つながりのある農家さんに

梅湯流しの野菜を提供していただいています。

 

初めてな人はびっくりな量の生野菜。今回はデトックス効果抜群のマコモもお願いしました!

断食明けのいただきますの五観文と一緒に、梅湯→野菜と交互にいただいていきます。

 

今回の農家さんは以下の方達にご協力いただきました。

りんご 白鳥農園 白鳥さんは断食合宿にも参加されたことがあります。笑顔がとっても素敵!

野菜 (大根、人参、白菜、キャベツなど)七草農場 

野菜(ヤーコン、ハヤトウリ、小松菜など)南木曽みなとや農園

梅干し、黒炒り玄米茶、マコモ かり〜にゃ 

 

梅湯流しでは、梅湯と生野菜を交互にいただいていくと、

梅湯に含まれている大量のクエン酸の働きにより

最終的には便意が催され、宿便が出てきます。

この宿便が出てくるまでの時間は人によってまちまちです。

何回かやってる人は早かったり、それまでの食生活や生活スタイルによって

状況は異なってきます。

 

5回くらいトイレに行ってもういいかな、という人から

チャイとフルーツをとってお腹を落ち着けていきます。

 

今回も無事、途中でリタイアする人など出ることなく無事に

合宿を終えることができました。

次回の合宿は1月中旬〜 の土日を予定しています。

 

参加者の方の感想(アンケートより)

この合宿にはどのような目的で参加されましたか?

・ちゃんと知識のある人に教えてもらいながら一度断食をしてみたかった。

・もてなされたり、さみしさから食べすぎてしまうことがあり、定期的に断食が必要と感じたから

・前回のこの合宿でとても意識と体がクリーンになったので

・産後、食べ過ぎで胃腸が弱っている気がしたので、胃腸を休めたかった。

・食べ過ぎの食生活をリセットしたかった

・授乳中の断食が可能か実験してみたかった

 

合宿参加による気づき・感想をお願いします

・合宿中、自分についての確認や再発見があった。合宿後、びっくりするくらい肌の調子が良くなり、

 体が軽く感じた。体調も良好。

・前回出なかった宿便が出て、これがヤツか、と知った。

・家では基本的に自覚的な食事をとっていて、たまにヤツに似た便が出ていたので、

 日常でデトックスできてる時もあるのだと確認できてよかった。

・普段必要以上に食べていることに気がついた

・最近「ながら食べ」が多く、あまり噛んで食べていなかったことに気づいた。

・ゆっくりじっくり食べる時間は貴重なギフトだと感じると共に、その時間は維持しつづけたいと思った。

 

合宿に関するご意見がありましたらお願いします。

・自分達がやることを、自分達でやる、というシンプルさがとても良かったです。

 また参加したいです。

 

以上、今回の梅湯流し断食リトリート合宿@高遠 〜秋の土用編〜の報告になります。

私個人としては、実家のある神奈川に帰ってきて割と時間の流れの速い日々の中での

参加だったので、季節の変わり目に立ち止まることの大切さを改めて

実感させてもらいました。この場で得た自分の体と心に向き合う知恵を

身近にいる大切な人たちともシェアできたらなあと日々考えているところです。

この記事を読んで、興味を持ってくださった方は、ぜひ次回の合宿で

お会いできるのを楽しみにしています!