こんにちは。

「いなぎ電子キット」で販売させていただいている電子工作キットの説明です。

今日はこのキットです。

 

 

コンパレータというのは、比較器と言われるもので、ICの2つの入力(A,B) の電圧値を比較して、Aの電圧値が大きかったら出力端子をHigh(電源電圧レベル)にBの電圧値が大きかったら出力端子をLow(0V)にする、というものです。

 

このキットでは温度センサーの部品を使っています。

小さな部品です。

この部品は周囲の温度に応じて、例えば 0℃で500mV, 25℃で700mV というように、端子の電圧が変化します。

 

この変化した電圧を基準値と比較して、現在の温度を判定します。

 

コンパレータの一方の端子に、温度センサーの電圧 510mV を入力。

コンパレータの基準は0Vの電圧 500mV とすると、基準より高いので 0℃以上と判定してLEDを点灯させます。

 

このキットでは、0℃、10℃、20℃、30℃、と10℃刻みでLEDが点灯するようになっていますので、おおよその温度がLEDの点灯で分かります。

 

温度計としては、100円均一で売っているようなアナログ式のものが見やすくて便利ですが、このキットは温度センサーをもとに電子回路的に処理できる、ということを経験するために用意しました。

 

デジタル式の温度計は、こういった温度センサーを使って得られた電圧値をもっと詳細に判別、分解能を高くするためマイコンを使っています。

 

このキットは、デジタル式温度計の基本構成になっています。

 

コンパレータのように、ICとして面白い機能を持ったものがたくさんあります。

電子回路は経験できることが多いです。

アイデア次第で、無数に回路を作れます。

 

まずは、既存のキットを作ってみることから、少しずつ電子回路のことを知っていくのが良いと思います。